伝統を守るベンチャー企業 株式会社 Apreco

“むすび、うみだす。”をテーマに、日本の優れた伝統や文化を守り、次の世代へ伝えていく、株式会社 Apreco(アプリコ)。2016年の1月に丹波市氷上町で創業されたばかりの新しい会社です。

 

現在は、伝統工芸品の端材など、本来なら捨てられてしまうような部分をアクセサリーや雑貨など、新たな商品として蘇らせる「WAKURA-和蔵-」プロジェクトを主に手がけられています。在庫処分、わけあり商品としてではなく、ネットショップを通して世界で一つだけの商品としてお客様の手元に届けられます。

 

スクリーンショット 2016-12-25 19.02.00

 

北近畿豊岡自動車道「氷上IC」を降りて10分ほど北に走った、いかにも田舎という感じの風景が広がるところにある事務所にお話を伺いに行きました。ネット販売の会社だと聞いていたので、テナントの一室のような事務所を想像していましたが、検品や配送もここからするということで、倉庫も兼ねた大きな建物です。以前は家主さんが薬草などを扱うお仕事をされていましたが、7年ほど前から空き家だったそうです。

 

 

はじめはご自宅のある三田市内で事務所兼倉庫を探していたのですが、なかなか見つからず、たまたま丹波市で条件に合う物件が見つかったそうです。起業に関する補助金などの制度も充実していたということで、丹波市を選ばれました。2016年の2月に入居されてからも、これまでは営業などで伝統工芸品のメーカーさんが多い京都などに行くことが多く、頻繁に事務所に来られるようになったのはここ最近なのだとか。そのため今はあまり丹波市で知り合いはいませんが、せっかくご縁があって来たのだからこれからどんどん丹波市でも繋がりを作っていきたいとの思いをお持ちです。

 

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Aprecoというのは造語なんですけど、“Ap”がAppreciate『感謝する、真価を認める』と、“re”がRealize『実現する』、“co”っていうのがco-worker『協力者、仕事仲間、同僚』やcompany『会社』、communication『コミュニケーション』という意味でして、企業やクライアント様、共に働く仲間の価値を認め、常に感謝の気持ちをわすれず、繋がりを大切にし、共に夢や目標を実現するという意味を込めてつけました。

 

そう話されるのは代表の神近さん。神近さんは、これまでも東京で不動産関係や、医療・美容機器関連の販売会社を作られてきました。

 

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父親を含め身内がほとんど商売をしていたので、自分でやるのが当たり前っていうのがちっさいときからあって、1番最初に会社を作ったのは22歳のときでした。不動産と、事務所や店舗の改装とか、一戸建てのリフォームやリノベーションをする会社を3つくらい作ってて、それを売却して、新たに医療機器や美容機器の会社を立ち上げたっていう感じですね。今回はエイトワンの子会社で雇われ社長という形になるんですけど、こういった形は初めてで、自分の会社じゃない分、こっちの方が逆にちょっとプレッシャーがあります。

 

今の親会社「株式会社 エイトワン」の社長である大藪さんに今回の事業の企画書を持っていき、会社を作る運びとなったそうです。でも、どうして前職とは全く関係のなさそうな伝統工芸品のアップサイクル事業に目をつけたのでしょうか。

 

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綴織(写真左)と、西陣織(写真右)の端材(反物を作るには長さが足りないもの)

 

もともと東京の方で、伝統工芸品とかを海外に輸出するような仕事を手伝ってたことがあって、そのときに伝統工芸の端材の存在や後継者不足で衰退していってる現状については、よくメーカーさんからお話を聞いていて、何かお手伝いできないかなと思ってたんですが、そのときは本業があったのでなかなかそこまで踏み込めなかったんです。

 

関西に帰ってきたときにいろいろ考えてたら、アップサイクルっていうキーワードを見つけて、使わないものとか捨ててしまうようなものをアイデアやデザインで商品に生まれ変わらすっていうのを知って、それを伝統工芸に当てはめたらうまいこといくんちゃうかと思ったんです。アクセサリーとかを作って、若い人にも伝統工芸の良さを知ってもらおうということで、企画まとめたのがきっかけですね。

 

 

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西陣織の端材を使った鞄

 

Aprecoの商品を作っているのは一般の主婦などをされている方々だそうです。今実際に商品化しているのは5〜7名ですが、大阪の方が多く、せっかくなら丹波市周辺の方にもお願いしていきたいとのこと。近くの方はAprecoの事務所を工房として使うことも可能ですし、この場所を使ってベテランの方が作り方を教えるような流れもゆくゆくはできたらと考えていらっしゃるそうです。

 

地域産業の活性化や女性の働く場所の提供、、主婦の方って子どもがおられたらなかなか働きに出られへんので、そういった方が家でできるような仕事を提供していきたいなっていうのと、あと障がい者の支援っていうのも目的になってます。商品の中で、あるパートだけを障がい者施設にお願いするっていう動きもやってて、そうすれば障がい者の方も手に職を付けて就職もできたりとか、賃金のアップにもなるんで、そこらへんのサポートを全体的にやっていきたいなっていうのがあります。1件は丹波市内と、あとは神戸の長田の施設にもお願いしてて、ゆくゆくはパートだけじゃなくって商品自体もいっしょに作っていけたらなと思ってます。

 

 

 

 

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ほんとにうちの商品で少しでも伝統工芸のことを若い人に知ってもらって興味持ってもらえれば一番いいんですけど、それで後継者っていう形でやってもらえて、またその産業が活性化するようなところまでいったら本当に理想ですね。メーカーさんだけでは作るのは上手やけど売り方とかそこらへんが下手なんで、そういうとことかお手伝いできたらと思ってます。

 

アップサイクルをやってるところは東京には何社かあるんですね。それは一般の企業の工場の端材とかを使ったアップサイクル商品を作ってたり、個人個人で伝統工芸のメーカーさん単独でやってるところはあるんですけど、伝統工芸に特化していて、さらにいろんなメーカーさんを束ねてっていうところは他にないと思います。

 

 

 

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倉庫1階部分には、これから商品に生まれ変わる、集めてきた端材が並びます

 

 

会社のウェブサイトにもあるように、Aprecoの事業は「WAKURA-和蔵-」だけに留まりません。

 

これからは食の関係とかもちょっとやっていきたくて、出荷できない部分をうちの方でなんとかさせてもらえたらと思っています。そのあたりは大阪の方の会社の方と今一緒に事業計画を立てていっているところで、お互い補い合いながら春くらいにはスタートさせたいと思っています。

 

それと、思い出のものの再利用っていう形で、おばあちゃんの形見の着物とかバッグとかはなかなか捨てにくいじゃないですか。そういったものを捨てずに、今風にアレンジしたり、自分でアレンジする方法をこっちで提供したりとかっていう形の仕事もやりたいと思っています。

 

 

 

まだまだ始まったばかりのApreco。この時期に一緒に働く方はとても重要そうですが、どんな方を求めているのでしょうか。

 

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サイトをオープンしたばかりで、これから出荷とかも増えてくるので、まず物流関係とweb関係の管理をしてもらえるような人がほしいです。将来的には『WAKURA-和蔵- 』の事業全体を任せられるような人が見つかればと思っています。今そんなに知識がなくてもやる気があれば勉強して覚えていくやろうから、ほんとに何か将来自分でやってみたいとか、志のある人だとすごく嬉しいですけどね。

 

ほんとに今から始まるベンチャーなので、逆に指示待ちの人は厳しいです。自分で考えてやってもらわないと困るんで、指示を受けなくても動いてくれて、営業もできたりとかなんでもやってもらわんとだめです。先のことを考えて提案してくれたり、一緒に作っていってくれる人だと助かります。

 

 

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この木のロゴも代表の神近さんの手作りです

 

(※この求人は、募集を終了されています。再度募集を始められましたら、たんばの仕事でもご紹介をさせて頂きます。)

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