
「地域とともに、あなたと生きる。」を基本理念に、神戸市や西脇市、丹波市などで病院や福祉施設を運営している正峰会グループ。丹波市内には、『メディケア柏原』と『メディケア柏原ケアプランセンター』、『さんなん桜の里』の3つの施設があります。今回は、老人保健施設『さんなん桜の里』で、介護職と看護職に従事していただく方を募集します。
伺ったのは、大阪・神戸方面から中国道の滝野社ICを降り、175号線を20kmほど北上するとたどり着く、丹波市の1番南、山南町の工業団地の向かいにある大きな建物、さんなん桜の里。この施設では、本入所、短期入所生活介護(ショートステイ)、通所リハビリテーション、訪問リハビリテーション、居宅介護支援の5つの業務を行っています。
まずは、事務長の田村さんにお話を伺いました。田村さんは、以前は病院の事務職員をされており、この施設に来られてから4年くらいだそうです。
一応事務職という形ですけど、この施設の在り方というか、施設としての地域での役割とかすごく高いものを求められてきていると思います。老人保健施設本来の、在宅に帰っていただくための機能訓練を行ったりする施設として、地域の中でも認められていただきつつありますので、その辺は施設全体で職員全員が共有して地域に返していかないといけないと思います。この地域との繋がりも強くなってきていると感じていて、お役に立ててるって言うとちょっと上からですけど、本当に地域のために何が出来るかということを考えながら、仕事に取り組めてるんじゃないかなと思ってます。
地域との繋がりという意味では、昨年からは施設として実際に地域の自治振興会の環境福祉部の役員にも入られているそうです。
施設として、もっと地域の方に溶け込んで関わりを強くしていきたいので、役員として何かお手伝いできたら、もうちょっと身近に感じていただけるんじゃないかなと思って、思い切ってさせていただきました。私自身丹波市に住んでいるわけではないのですが、そういったことを通してようやく丹波のことが少しずつわかってきたかなと思います。
住民のみなさんに向けての介護教室として、今年は介護保険法の改正で、要支援の方がサービスを使えなくなったりするのを受けて、これからどうなっていくんやって地域の方が不安に思われてるところを説明して、桜の里としてはこういうことができますよとかいうお話をしてほしいと言われています。
近くの保育園児の方を呼んで、利用者さんと一緒に行事をしていただいたりとか、夏休みには地域の高齢者の方に特技を使って活躍してもらおうということで、小学生とかに来てもらって一緒にグライダーを作る工作教室を開催して、50名くらい参加がありました。高齢者同士だけではなくて、いろんな世代の方との交流をしていけるように、施設としても取り組んでいっているところです。
そのほか、職員の方が地域のお祭に一緒に出店されたり、『キャラバン・メイト』という認知症サポーター養成講座の講師ができる方が施設内に十数名いらっしゃるので、依頼があったときは自治会などに出向いて講演したりと、昨年から地域に出ての活動も積極的にされているそうです。
近年は、『地域包括ケア』ということで、お年寄りになっても障がいを持たれても住み慣れたところでずっと安心して住んでいけるように、そういう街づくりをしていきましょうっていうことを国としても進めているので、私たちのような施設に求められることも一昔前とは変わってきています。
当然私たち施設の役割としてもそういうところに貢献していかないといけないですし、出来るだけ地域の方にここで住み続けていただけるように、自分たちの出来ることを見つけて課題とかも解決していきながら、街づくりっていうところまでなんとか関わっていけたらなぁという想いで、積極的に出さしてもらっています。
次に、職員の方のスキルアップを支援する制度や福利厚生にも力を入れられているということで、そのことについてお話を伺いました。
介護職員でも研修を受けて医師の指示のもとであれば、医療行為である痰吸引ができます。介護の方でもそこの部分は担っていかないといけない時代ですので、職員全体のスキルアップということで、希望者は事業所で受けられるように外部講師を呼んで、費用もこちらで負担するようにしています。本当に職員というか、施設や法人全体のレベルアップというのはすごく力入れてる方じゃないかなと思います。
2年前からは『SUP』と言って、新入職で入って来られる方向けの短期集中型の介護技術の習得プログラムも実施しています。未経験の方や介護の勉強をされていない方も多く、その方たちが就職していきなり事業所に配属されても、やっぱり不安とかも大きいと思うので、まず最初に1ヶ所に全員が集まって、介護の基本的な技術などについて先輩職員が講習をして、学んでからそれぞれの施設に配属ということになります。なので、初めての方でも安心して職務に就いてもらえるんじゃないかなと思います。
担当の委員会が主催で高齢者の虐待のことや身体拘束のこと、今の時期なら感染症についてのことなどの勉強会を月一回は必ず施設内で開催しています。資格をとることもバックアップしていて、もちろん資格を取れば給与も上がりますし、ポイント制で表彰してもらえたり、賞金制度もあります。まだ介護施設からは前例がありませんが、働いている中で看護学校に行きたくなったら入学いただいて、卒業して資格を取ったら帰ってきてもらうという条件で奨学金制度もありますし、職員に対しての待遇は充実してると思います。
また、ワークライフバランスということで、職員が家庭と仕事のバランスをちゃんと取って、その人その人に合った働き方を大切にして勤めていただけるように、取り組んでいってます。法人全体でのイベントごとも多くて、例えば春には運動会がありますし、秋には職員旅行があったり、忘年会をしたりします。そのほか、西脇市にある大山病院の向かいにはスポーツジムを経営していて、無料で使えますし、福利厚生の面ではいろいろ充実してるとびっくりするされることも多いです。
さらに、西脇市になりますが、1ルームの寮や、部屋数は限られますが家族寮もあるそうです。隣には24時間預かり可能な保育園もあり、子育て中の方なども継続して勤められる体制が整っています。
また、どこまで負担軽減になるかはまだわからないですが、利用者の方を持ち上げたりするのが楽になるロボットスーツも導入予定です。そういうことも取り入れながら、なるべく職員が負担なく仕事できるようにっていうことも考えています。
次に、介護士としてこの施設で働いている笹倉さんにお話を伺いました。
普段の仕事としては、入所者さんの生活のお手伝いということで、食事介助とか、排泄介助、お風呂に入れてあげたり、生活リハビリとか、あとシーツ交換とかしてます。口腔ケアや歯磨きの介助もしますし、ベッドに寝かせてあげたりとか起こしてあげたりとかもします。
ここでは、フロアごとに係長や介護士、看護師などがいて、チームとして働いています。敬老会やクリスマス会など、施設全体の大きな行事は行事委員会が企画しますが、もみじの時期に外に出たり、季節にちなんだ工作をしたりと日々のレクリエーションについては、各フロアのチームでアイデアを出し合い、話し合って企画しているそうです。
当たり前の事をしてるけど、ありがとうって言ってもらったり、3ヶ月くらいおられた方なんですけど、家に帰るときにここに来て良かったと言われたときは、やりがいを感じます。でも、人が少ないときとかはやっぱり体力的にも大変ですね。抱きかかえたりするのは、結構腰とかを痛める方もいらっしゃいますし、慣れるまでは大変でしたが、痛めないように自分で工夫しながらやってます。
小学校くらいのときから何か人の役に立ちたいっていうのがあって、高校は介護のことを学べるところに行きました。介護福祉士を取ろうかとも思ったんですけど、結局専門学校には行かないでそのまま働こうと思って、実家からも通えるこの施設で働くことにしました。やっぱり住み慣れたところの方がいいなと思って、丹波から出ようとは考えていませんでした。
仕事をするうえで、利用者さんへの言葉遣いには気を付けていて、優しく、できるだけ大きな声で言えるように頑張っています。入ってきた時は私が一番下で、上の方ばっかりだったので緊張してたんですけど、今ではもう下の子も出来たし、結構楽しくしてます。今後は、まだ介護福祉士の資格を持っていないので、勉強も頑張って取りたいと思っています。
一緒に働くなら、優しい人がいいです。あとはまわりを見ていても、明るくてよく話してくれる人が向いてるかなと思います。個人的には、同世代の若い方が来てくれると嬉しいですね(笑)
先ほどの田村さんにもどんな方に来ていただきたいか聞いてみました。
利用者さんをはじめとして人と接するお仕事ですので、やっぱり優しく出来る人が一番希望ですし、コミュニケーションがきっちり取れる方っていうのは大前提です。あとは、言われたことだけするんじゃなくて、自分で考えて動けることは大事だと思います。他には、職員にしても利用者さんにしても、いろんな年代の方がいらっしゃいますから、考え方とかが世代によって違ったりしますけど、自分の意見だけじゃなくて他の方が考えてることもちゃんと受け入れて、みんなと協力して協調性をもってやっていただける方に来ていただきたいと思います。
グループ全体で言えば、医療法人とか社会福祉法人とかだけじゃなくて、障がい者雇用を中心にしてるNPO法人などもあって、事業の1つとして農業もやっています。田植えとか忙しい時期にはお手伝いということで声が掛かりますので、興味があればそういったことも体験できます。
また、西脇丹波地区でも事業所や業態がたくさんありますので、もし来ていただいたところに馴染めなかったとしても、辞めないといけないようなことが少ないのもメリットかなと思います。したいことがあれば異動も可能ですし、スキルアップの意思があればどんどん先に進んでいけるというか、新しいことにチャレンジしていけるのも大きい法人である正峰会の魅力なんじゃないかなと思います。ただ、施設内でのフロアの異動もありますし、法人内で他の事業所に異動ということもあります。本人の希望も聞きますが、そうでない場合もあります。
法人の基本理念が“地域とともにあなたと生きる”なのですが、全事業所とか全職員がこの基本理念に基づいて仕事していくというか、一つ目指すところとしてみんな同じ方向を向いて仕事が出来てると感じますし、本当に働きやすい職場だと思います。
こういった施設はこれから高齢化が進む世の中で、より重要な役割を果たすことになります。お話を聞く中で地域との繋がりをとても大事にされていることが伝わってきましたし、何より地方でこれだけ福利厚生が充実しているのは大きい法人ならではのメリットだと感じます。人や地域との繋がりの中で、人の役に立つ仕事をすることに興味がある方は、未経験でも大歓迎とのことなので、ぜひ一度お問い合わせください(この記事では取り上げていませんが、介護職・看護職それぞれのパート労働者や理学療法士、作業療法士等などの専門職、入浴介護業務専門のスタッフ、ケアマネージャーや調理員などの募集もあります。ご興味のある方も、まず一度こちらからお問い合わせください。
事業所の所在地 | 兵庫県西脇市黒田庄町田高313 |
求人番号 | (1) 28100-3193371 (2) 28100-2555271 |
就業場所 | (1)(2) 兵庫県丹波市山南町野坂211-5 老人保健施設 さんなん桜の里 |
募集職種 | (1) 介護職員 (2) 看護職員 |
雇用形態 | (1)(2) 正社員 |
給与 | (1) 184,400〜230,220円 (2) 187,900〜281,900円 |
福利厚生 | (1)(2) ・通勤手当あり(毎月50,000円まで) ・昇給、賞与あり ・加入保険:雇用、労災、健康、厚生 |
勤務時間 | (1) ・7:30~16:30 ・9:00~18:00 ・10:00~19:00 交替制あり、夜勤(18:00~翌8:00)あり、シフト制(2) ・8:30~17:30 ・8:15~17:15 ・9:00~18:00 ・10:00~19:00 ・18:00~8:00 交替制あり、夜勤あり、シフト制 |
休日 | (1)(2) 週休二日制 隔週 シフト制による |
仕事内容 | (1) ・老人保健施設 入所部門介護業務 ・勤務時間相談否 ・扶養範囲内就労否 ・転勤の範囲(正峰会グループ内)(2) ・老人保健施設 療養部門での看護業務(1)(2)ともに試用期間あり(3ヶ月、労働条件変更なし) |
必要な資格、経験 | (1) ・介護福祉士 ・59歳以下(2) ・看護師、准看護師 ・必要な経験:3年以上 |
事業所の概要 | ・従業員数:1,545人(うち就業場所91人) ・創業:平成5年 ・資本金:1億円HP:http://seihoukai.com/ |
※この求人情報は、ハローワークが受理した求人票から、その一部を抜粋して掲載しています。