丹波の「当たり前」を魅力に変える。新しい企画を生み出し伝えるキャンプ場

丹波市では、市民の方々が主体となって様々なイベントが催されていますが、そんな地域の方達のイベントで賑わうキャンプ場があります。通常なら、都市部からのお客様を自然豊かなログハウスでお迎えする・・。それだけで価値のある事なのですが、地元の方々をどんどん巻き込んで丹波の魅力を発信するキャンプ場「丹波悠遊の森」をインタビューしてきました。

 

 

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・田舎で生まれ育った。自分で創る遊びは、今の仕事の想像力の礎。

・チャレンジを後押しする。これからは若手のサポートをしていく。

・他の仕事をやりながらでも働ける。スポットだけの働き方でOK!

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都市の喧騒から離れ、豊かな自然の中でゆったりと自分の時間を楽しむ・・。休日のアクティビティとして訪れるなら、京阪神の都市部から比較的近く、アクセスが良い山間部の丹波市には、自然に囲まれた環境の中でキャンプを楽しみに来られる方も多くいらっしゃいます。「丹波悠遊の森」は、木々に囲まれたロケーションの中で、思い思いの時間を過ごせるキャンプ場です。

 

 

キャンプ場としての運営だけでなく、地域も巻き込んで盛り上げる企画を考える。

 

本日は、施設長の橋本さんにお話をうかがってきました。

 

 

 

悠遊の森といえば、元々市が運営していて、今は地域の会社が運営されているんですよね?半分公務員の様な形になるのでしょうか?

 

 

そうですね、ここは丹波市の持ち物で、指定管理は丹波悠遊の森協会として受けています。その協会の株主さんは地元の方なんですね。ここは丹波市柏原町新井(にい)地区という地域なんですが、ご多分にもれず過疎化が進んだり、高齢化が進んだりしている中で、この丹波市の施設としてここがあるんですけれども、地域のボランティアさんというかね、地域活動の参加人数が少なくなっているんで、まできたらそういう活動も含めた、新井地区・新井地域会社みたいな形でやっていけたらなと、この施設を拠点にして。けれど、予算もだんだん減ってきたので、その中でやはり自分たちで収入を得て、それで活動資金を捻出する事も挑戦中ですね。

 

施設の主な目的は、地域の人たちと都市の人たちの交流の場、ということで運営をして欲しいと。うちとしては、都市部から施設に泊まりに来てもらって、丹波市を楽しんでもらう。うちを拠点にいろんなところに言ってもらう。ということを目的というかね、テーマとして一番持ってるので、そのために、色々コテージを綺麗に保ったり、使いやすくというのはもちろんなんですけれども、いろんな企画、楽しい企画であるとか、興味を持ってもらえる様なことを積極的にやっていきたいなと。

 

 

 

 

 

なるほど、そして市から委託を受けて半官半民で経営している状態なんですね。例えば、ここに働きに来る方は、新井地区の地域にも入ってくれた方が望ましいのでしょうか?

 

 

まあ、最初からそんなこと望まへんのですけれど、やっぱり農業が疲弊してきているというのは確かなことなんです。で、農業もして、そこで作ったものをここで販売したりとか、都会の流通のルートを作って、都市部に販売したりとかね、うちで仕事をしながら地域の産業で独立して。みたいな人が来てくれたら理想といえば理想ですけどね。他にも、例えばインターネット使ったテレワークとか、そういったことをしながら生活自体は自然の中で仕事をしてもらって、ゆったりとした中でいい仕事をしてもらうと。そういう意味では新井だけに止まらず、丹波市を一緒に元気にしてくれる様な人は歓迎です。

 

 

 

あるもので遊ぶ。田舎で生まれ育って培った遊び方は、仕事の企画と似ていた。

 

 

橋本さんは、元々この新井地区の生まれ育ちだったんでしょうか?

 

 

いえ、両親が丹波生まれでして、私は近くの綾部市で生まれ育ちました。綾部小学校・中学校・高校まで。大学から大阪に行って、そのまま大阪の航空会社に勤めて、それから空港にいって、成田にいた時期もあったり結構都会で働いてたんですけど、結婚するにあたってやっぱり子どもは自分と同じような境遇で育てたいと思ったんですよ。僕はどんな子どもやったかというと、学校行く途中に今日は帰ったら何して遊ぼかなと考えて、学校は学校で友達と遊んで、帰ってから何して遊ぼうかなと、周りが自然いっぱいやったんで、池に釣りにいったり、基地を作ったり、虫をとったり、冬になれば手製のスキー板をつくって、竹でつくったり、ソリで遊んだり。あるもので遊ぶ、どうやって遊ぼかなと考えてたのが、今の仕事に役に立ってるかなと。面白いよね、今の仕事はね。

 

 

確かに田舎出身の人って、あるもので考えてものを生み出すという人多いなと思いますよね。

 

 

まあ時代もあるんやと思う、田舎やからっていうことではなくて、都市部の人も昔はものなかったんで、階段を使って遊ぶとかね、屋根の上にボール投げて遊んだりとかね。もっと昔の方は、そういうものがない時代に育った方は遊びを自分で考える。ま、このあたりでいる子どもたちでも、ポケモンもするし、スマホも見るしでね、ただまあうちの子どもに関しては、結構アウトドアというか、遊ばしてきたつもりなんで、いろんな経験はしてきたんじゃないかな、でも今それこそパソコンも使えなきゃね、やっていけないし、いろんな事に精通していないとできないし、いろんな事できるのは大事な事だと思う。ただ、今の仕事してみてると「BBQしたいんです」なんて言ってアウトドアでうちに来られてね、じゃあどうぞとレンタル用品お貸ししてね、電話かかってきて「すいません火がつけられません」って炭に火のつけ方がわからない方も結構おられますよ。基本的に人類が知能ができてきたのは、火を使えるようになってからみたいなところがあるので、その原点が火を使うというか、火を見つめてものを考えるとか、そういう事がないとちょっと具合悪いんじゃないかなと。これは個人的な考えですね。

 

 

橋本さん自身は、そういった経験を子どもさんにして欲しくて田舎に戻ってこられたんですね。都市部に何年か住んでから、実際に田舎に戻ってこられた時はどうでした?

 

 

そう、27歳くらいの時にいっぺん綾部に帰って、それから丹波に来ました。田舎に来たのは子育てのために帰ってきたかな。仕事もちゃんとしてたし、今頃いてたらもっと年収もあったやろし。とかいって(笑)たまたま柏原に20年ほど前に引っ越してきて、僕PTAの会長にならされたんよね、右も左もわからないのに。散歩してるとたまたまやけど「お前PTAの会長になった橋本やな、明日から奴隷やから来い」とか言われて、え何の話ですか?とか言ってたらその農業グループに引き込まれて、稲刈りから始めて、今はもうトラクターも運転し、田植え機もし、知らん間に僕代表になってる、田んぼも買わされて(笑)僕の名義で田んぼがあって、結局僕今農業者という肩書きになってる。逆に言うと、ウチの家内から言うとしすぎちがう?と言われるんやけど、ただ、ま、これから死ぬまでこの地域で生活をしてると、孤独感というのは多分ない、例えばこの仕事定年になったとしても、いろんな人とのつながりがずっと続くし、ちなみに都会に仕事行ってて定年なってね、じゃあもうすることないとか、何しよとかそういう状態じゃなくて、住んだ時点でその地域の一員としていろんなことをさせてもらえるというのもひとつあるね、PTAもさせてもらい、地域の役員もさせてもらい、ただまあ家族には迷惑かけたところは多々あると思うんやけど(笑)ただ、どこどこの子どもやね、ということで家族も住みやすくなる、色んな目で見てもらえるからね、その辺は安心して暮らせるような環境づくりができたかなと。

 

 

すごい勢いで巻き込まれるんですね(笑)色々とできる事が増えていきそう。

 

 

とにかく何にするにしてもいっちょかみで、家を建てるときも家の基礎を作るところから一緒に勉強させてもらったりで。断熱材とかもちょっと自分で入れといてやろうとかで自分で入れてみたり、耐震構造にせなあかんという事で、勝手に金具こうてきて勝手につけたり、筋交いをいれたり、だからどこにどういう筋交いが入っててとか、頭に入ってるんやけど。とにかくいっちょかみするの好きやねん。

 

 

 

その時に培った人脈もあるし、やった経験、こんな時どうしたらええんかな、とかこんな時こうしたらええんちゃう?とか。例えばそれがIターンで来た人とかにも紹介してあげたりつないでいくというのも大事やと思って、丹波の人は大人しい人が多いんで、自分から積極的な人は少ない。逆にこういう人がいるけどどうですか?いっぺん話したい言うてますよというつなぎをできたらなと。

 

 

 

これからは、若手のサポート。どんどん色んな企画が生み出せる場所に。

 

 

今の仕事でも、やっぱり面白いところは企画していくところでしょうか?

 

自分でやりたい事はあるんやけど、やっぱり一緒に仕事してる人とか、新しく若い人たちがこんなことしたいというのを、応援するのが楽しいなと思ってます。自分でしたいことしかけたらあるんやけど、やっぱりできないんで、何かネタが無くなった時にしよかなと。老後の楽しみに。やっぱりIターンで来てる人たちは色んな発想があって、こんなことしてみたいとかあるんで、それをできるだけサポートできたらな、という思いがあるね。

 

この壁でボルダリングできたら面白いかなあ、とアイデアを楽しそうにお話してくれました。

 

 

なんていうかな今Iターンの人は行動力があるよね。僕らは一歩踏み出すまでにタイムラグがあって、根回しをしてからでないと動けないというのがあるんやけど、今接してるIターンや若い人たちは、ぱっときまったらぱっと動き出してたりして当たって砕けろ的な。それをやってみいなと、あとなんとかしたるわと言える環境作りをしたいなと。全然知らんうちに進んでることもあるけど、まあいいかと。(笑)

 

僕らには出来ないことができてるもん。楽しいねえ。だから、最近は加速度的に時間が進んでいくので、ちょっと忙しすぎやなと、悲しい忙しさじゃなくて嬉しい忙しさやけれど。

 

 

大阪からIターンしてきた、花田さんにもお話を聞いてみました。

 

 

大阪から丹波市へIターンしてきた花田さん。元々キャンプやアウトドアが好きで、大阪にいた頃から出かけていたそう。移住のきっかけは別ですが、その後悠遊の森で働く様になってからは、様々な企画をコーディネートする役割のお仕事をされています。

 

 

悠遊の森では、様々な催しが開催されていますね。花田さんが企画のものは多いんでしょうか?

 

そうですね、例えば、木々の中にハンモックを吊るして行った「ハンモックカフェ」は、前回60名近くの方が来てくださいました。丹波のシェフを呼んで開催する森ごはんなども、人気の企画ですね。

 

 

 

 

とても楽しくお仕事されているように見えますね。今の仕事で一番楽しいところはどこでしょうか??

 

仕事は楽しいですね。もちろんハードなところも多いのですが、基本的にはやりたい様にやらせてくれるのが僕にとっては心地よいです。最近は丹波BBQ協会を悠遊の森で立ち上げたり、丹波のそば屋さんを集めた「そば街道祭り」も大きくなってきて楽しいです。個人的には、きっちりとした細かい事ができて、サポート的な役割を得意としてくれている人が来てくれたら嬉しいなあとか、思います。

 

 

悠遊の森では、現在正社員は2名ですが、スポット的に仕事を手伝いに来られる方が10名近くおられます。一本の槍だけでなく、例えばデザインとか、シェアハウスをやってみたりと、他の仕事をしながら手伝いに来てくれる方も歓迎、との事ですので、都市部で培った自分のスキルで、フリーランスとして独立する準備として、悠遊の森で並行して働くという選択肢も、ひとつ面白い仕事のあり方かもしれません。

 

 

※こちらの求人情報にご興味をお持ちの方
条件等の詳細等は、一度お問い合わせください。

※只今お問い合わせフォームを準備中です。お手数ですが、お問い合わせの方は下記のメールアドレスへご連絡ください。

《お問い合わせ先》
丹波市役所住まいづくり課 たんばの仕事担当 宛

Mail:sumaidukuri@city.tamba.lg.jp

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