和菓子から発信する丹波の風土。地元の生産者が儲かる仕組みを和菓子からつくる。株式会社やながわ

丹波三宝。豊かな土と気候に恵まれた丹波地域は、全国でも有数の美味しい作物ができる生産地です。丹波市では、特産品の黒豆、小豆、栗の3つを「丹波三宝」と呼び、その美味しさを全国に発信すると共に丹波市の良さを知ってもらうための活動をしています。この三宝を素材から生かし、さらに全国に発信するものづくりの一つに「和菓子」があります。今回取材にうかがったのは、事業の起こりから数えると、丹波市で100年以上の歴史を持つ老舗和菓子屋の「株式会社やながわ」さんです。

 

 

 

本日は代表取締役の柳川社長にお話を伺いました。柳川社長は丹波市で生まれ育ち、大学から一度都市部へ出られました。その後、静岡にお茶の修行へ行き、百貨店の物産展で日本全国、香港やシンガポール等の海外にも販売での経験。その後丹波市へUターンされました。

 

 

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・和菓子から発信する、地域の良さ。

・生産者さんが儲かるように、丹波の風土が受け継がれていくように。

・特別なスキルより、作るのが好きな心を。丹波伝心を和菓子から。

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やながわさんの商品一つ一つに、地域への想いを感じます。社長の中では、もっと丹波市のことをPRしたいな、という想いがあるのでしょうか?

 

やっぱり田舎の中にある会社の役割というのは、それぞれ役割があると思うんですよね。都市部と違ってできるだけ地域貢献、地元にいかに関われるか、を大切にしています。

 

私たちは個人商店からスタートして法人になったのですが、法人化した時点で考え方は個人やないんだと、公の立場になったとそう考えています。だから「地域」を大事にしていく、PRしようと思う、そういう感覚が大事かなぁと。自分たちがその中で地域にどういう役割ができるんかと。

 

 

柳川社長は、社長という肩書きの他に、丹波市の観光協会会長・道の駅「おばあちゃんの里」の取締役としての顔もお持ちです。

 

 

色んな立場にたつことによって見える風景、考え方というのが変わってくるんですよね。田舎なので色んな立場にたつんですよね。それは公の仕事、観光協会会長職というのもそうやし、道の駅おばあちゃんの里の取締役というのもそうで。その中で会社として、丹波のためにどういう役割を果たしていったらいいんかということを考えますね。

 

そういった意味では地域で産品の情報を仕入れて、生産者と小売店や消費者の間に位置するのが私たちの仕事だと考えています。生産者と消費者・小売店の間に位置するという、つなぎ役の役割なんです。

 

 

 

 

 

 

生産者さんが儲かるように、丹波の風土が受け継がれていくように。

 

 

そこで、つないで地元の生産者さんにお金が落ちて行かないと循環しないんですね。

 

例えば海外の小豆なんかもすごい安いと。それを仕入れれば会社は儲かります。でも、会社だけが儲かっても地域が儲からないと、ということをいつも念頭に置いています。地域が丹波市だけじゃなくて篠山市も含めて、丹波地域にお金が回っていかないと、地域が疲弊していくばっかりですから。

それを考えた時に中間に位置する業者・立場として、やっぱり地域貢献というのを考えた時に、地元がもうかる仕組み、地元をアピールできる仕組み、丹波ブランドを外に発信できる、そういう役割というのがうちの会社ができることだと思っています。田舎にある、田舎で育ててもらった会社であり個人であり、それが一番地域に対する恩恵を返していく役割なんだということで、社員たちにも、金銭的なメリットだけじゃなく自分たちがやっていることの意義を伝えていきたいなと思ってます。

 

 

株式会社やながわの企業理念は 「丹波伝心」
「丹波の特産物を通して消費者の皆さまに生産者・職人達の心を伝える。心を込め、技を磨き、丹波の味を伝えます。」

 

 

本当に一本筋が通っていらっしゃるように感じます。本当に地域に想いのある企業じゃないとできないことですよね。「丹波FU-DO」というキャッチコピーも素晴らしいなと思いました。

 

そうそう、全部想いからです。風土というのは1年2年でできるものじゃないんで、年月をかけて丹波の風土ができあがって、風土の中で栗・黒豆・小豆というのが一番丹波に適していたわけですね。適してなかったら特産品にはなってなかったわけで、特産品になりえた理由というのがあって、丹波の気候風土、あるいはこの地域の人の、先人たちの努力がそこにあるのだと思っています。

 

昔は品種改良とか栽培技術とか全くなかったわけですね。本当自然に自生するような感じで、その中で地域がそれを育む条件がそろっていたんですね。丹波栗の記述は、724年の平安からあって。江戸時代にも「丹波栗を鶏卵のごとし諸州これを真似すれど丹波におよばず」という文献も残っているんですよ。

 

それがこの地の風土。特にそれを作る技術や品種もあったわけではなくて、自然が適していたんです。そういったものを含めて風土なんですね。丹波の風土を受け継ぎながら次世代につないでいきたいという想いがあって丹波風土というものであったりとか、「丹心(たんしん)」というのもね。「丹の心」と書いて丹精を込めるとか丹念に仕上げるとか、やっぱりそこに心を込めてという思いがあって、キャッチコピーというのは想いを集約した言葉になるんです。

 

 

米粉やもち米を使ったバウムクーヘン「丹心」は、地域の生産者さんのものを使い、地域のものを外に伝え、地域にお金を落としていきたいという社長の想いが詰まっています。循環型まちづくりを目指したいという社長の考えは、ものづくりにも反映されます。

 

 

実際にやながわさんでお仕事をすると、どんなお仕事があるのでしょう?

 

うちには色んな部署があって、色んな職種があります。まずはお菓子が非常に目立っているんですけど、特産加工というのはお菓子屋さんにとっては珍しいんですね。大体お菓子屋さんというのはお菓子の問屋さんから材料は取り寄せるんです。けどうちは生産者が持ち込んだ物を隣の加工場で加工して。それをお菓子に使っているのです。加工場を併設しているお菓子屋さんというのはまずないです。それが、うちの強みというのかな。お菓子作りの、特産の加工場の仕事、というのがあります。

お菓子を作ろうと思ったら、お菓子の学校を出ていたり何かがないとできないって思ってる人も多いのですが、全然そんなことないんですね。少なくとも何か作ることが好きやと、そういう想いがあれば全然問題ないです。うちで働いている人で、半分ぐらいが最初は全くそういうお菓子作りとかしたことない、という人でした。うちは素材を軸にしているんで、素材を活かすということ、あんまりこねくりまわして素材の良さが消えてしまったら何もならないから、基本に忠実に卵も牛乳も全部地元の物を使って、お菓子作りをしています。

それと営業。卸とか販売の営業職もあります。情報発信やそいうスキルを持った人。発信力というのは大事に考えています。あとは販売ですね。

 

 

 

 

こんな方に来て欲しい、という求める人物像はありますか?

 

そうですね、どちらかと言うと、一緒に丹波に力を貸してもらえませんかと。

逆に雇用関係じゃなくて一緒にやりましょうと。一緒に創っていきましょう。ということにやりがいを見いだせる人。多分ね、大手さんやとそれがあんまり見えないと思うんですよ。自分たちがやっていることが地域にとってどれだけ役に立つ仕事をしているとかね、そういったことも感じられる、それを生きがいとされるというね。そういう仲間を求めていますね。

 

それと、長く関わってほしい。という想いがあります。というのも、人材というのは一番の財産なんですね。そういう想いで私たちも関わっているから、地域としても私の役割は人づくり、人をいかに育てていくかだとも思っていて。

 

 

民間企業から公の立場として地域に関わる、はっきりと社長の中では会社と地域が繋がって見えておられるのですね。

 

そうですね、本当に自立の道を歩んでいかないと、これからは補助金や支援に頼る時代じゃないと思っているんです。地域を経営する、地域でお金を生み出す。これが広がれば丹波市の稼ぐ力を養っていくというね。基本的に地元のものを使います、もちろん丹波素材の物は高いけど、やっぱり生産者に循環できるような形を取っていかないと地域の未来はないだろうなと考えています。どうやって地域にお金が循環できる役割を、うちの会社が果たすかというね。雇用すること、人づくりももちろんそうですね。

 

 

 

事業に筋がちゃんと通って、本当に素晴らしいと思いました。様々な面で、想いを大切にされているんですね。

 

そういったね、まず根底にあるもの。やっぱり目に見えない思いであるとか考え方であるとかね、そういったものをやっぱりみんなが、従業員も含めて共有して、それが形になっていくというのが理想ですね。

 

 

もちろん素材の良さも大事で、社長の柔らかいお人柄も含めて、この丹波という地の豊かな気候や土壌が産んだ「丹波風土」が受け継がれていくのだなと感じました。そうやって、土地や自然の話だけでなく、人が育ち、地域になり、それが風土として残っていく。やながわさんで仕事をしていると、深く地域とつながり、感じる事ができるのではないかとお話を聞いていて思いました。丹波の魅力を、心を込めてしっかりと外に伝えていく、そんな仕事が、やながわさんにはありました。

 

《正社員募集詳細》

求人番号 1)    28130-1780781

2)    28130-2012381

3)    28130-2011081

求人情報の種類 一般(フルタイム)
事業所名 株式会社 やながわ
代表者名 柳川 拓三
所在地 〒669-4124
兵庫県丹波市春日町野上野209番地の1
職種 1) 食品(特産品)加工

2) 洋菓子販売(夢の里やながわ本店)

3) 営業・企画(食品関係)

雇用形態 正社員
年齢 1)      59歳以下

2)3) 45歳以下

就業時間 1.3)           08:30~17:30(休憩75分)

時間外あり 月平均15時間

 

2)     実働7時間45分のシフト制(休憩75分)

又は08:30~19:30の間の8時間程度
時間外あり 月平均5時間

賃金 月給 基本給(月額平均)

150,000円~250,000円

就業場所 1)    丹波市春日町野上野889-1 やながわ特産加工場

2)    丹波市春日町野上野889-1 夢の里やながわ

3)    丹波市春日町野上野889-1 ㈱やながわ

福利厚生 通勤手当:実費支給 上限あり 月額:20,000円
加入保険:雇用 労災 健康 厚生 退職金制度:あり

※この求人情報は、ハローワークが受理した求人票から、その一部を抜粋して掲載しています。さらに詳しい情報はハローワーク求人情報をご覧ください。

※内容は、掲載時から変更になっている場合がございます、詳しくはお問い合わせください。

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