丹波市のお悩み相談所。法律の事ならここに相談!~弁護士法人近畿フロンティア法律事務所~<士業>

身体の悩みをホームドクターに相談し、心が軽くなった経験はないでしょうか。暮らしの悩みもまた、生きていく上で、先が見えない事ほど辛いことはありません。私たちの悩みを、法律をもとに解きほぐして助言する。法律の専門家である弁護士法人近畿フロンティア法律事務所の金子敬之先生にお話しをうかがってきました。

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・丹波市などの地方で弁護士として働く魅力とは

・事務員は、弁護士が働きやすい環境を作る、縁の下の力持ち

・司法過疎地と言われていたが、都会にも軸足を置ける最高の立地

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事業内容についてお聞かせください。

弁護士をしております。2012年に金子法律相談事務所を設立、2016年に法人化いたしまして現在は弁護士法人近畿フロンティアとして丹波市、篠山市、神戸市北区と3拠点で弁護士業を行っております。

現在に至る経緯を教えていただけますか?

2010年に弁護士会がつくっている事務所に赴任してきました。

弁護士会がつくっている法律事務所ですか?

はい。弁護士会が弁護士の少ない場所、司法過疎地と呼ばれる所に弁護士会が資金提供してつくった事務所(ひまわり基金法律事務所)が全国にあります。

当時は丹波市にも1人体制のひまわり基金法律事務所がございました。私もその事務所で所長として2年の任期を終えた時に、神戸にもどるか?丹波で独立するのか?など今後のことを考えました。

その時に依頼者の方に率直に聞いたら「先生、丹波にいてください。」とか、「気心の知れた先生に相談したい。」等と言っていただいて、「そこまで言ってくださるなら丹波で事務所を開設しよう!」と独立を決心しました。

“司法過疎地=案件が少ない“というイメージがありますが、その中での独立となると少しハードルが高いように思いますが。

昔はですね、いわゆる田舎では、弁護士はビジネスとして成立しないと言われていました。丹波の人が弁護士になったとしても豊岡とか、神戸とか、都会に仕事を求めて出る。

だから、丹波には弁護士がいないという状態があったわけです。それでも弁護士が必要だろうということで弁護士会が事務所をつくってみたら、沢山依頼されるので実際は法律事務所が必要だったということだと思いますよ。

現在も弁護士会が設置した丹波ひまわり基金事務所はありますか?

現在はなくなりました。法律事務所が増えてきて、弁護士会は存在の必要を認めなくなったのだと思います。

・丹波市など地方で弁護士として働く魅力とは

では弁護士資格取得後どこで働くのか?と選択する中で、都会ではなく、丹波市などの地方で弁護士として働く魅力とはどういったところにありますか?

丹波は弁護士が少ないです。少ないからこそ手を挙げればやりたいことができるとかありますよ。

丹波市でしかできない、貴重なお仕事というのはどのような案件なのでしょうか?

例えば実際の事例で言いますと、こちらに来て間もないころに、丹波市議会で政治倫理審査会を立ち上げたことがあります。この時は、市議会に頼まれて有識者4名で調査を行ったわけですが、大学教授などと一緒にお仕事させていただいて調査をしました。最近は何か問題が起こると外部有識者による調査が行われますよね。大体弁護士が入ることになる訳ですが。そういった場合、都会だと若手が選ばれることはなかなかありません。

丹波だと弁護士が少ないので若手の弁護士でも、そのような案件が自分に回ってくる可能性があります。貴重な仕事で一生に一度もやらない方もいると思いますよ。

他にもそのような案件はありますか?

イタチの駆除とかありましたね。丹波は高齢者が多いので、成年後見のお仕事も沢山あります。私が成年後見人をしていた方には誰も住んでいない持ち家がありました。木が伸びたりすると近所から苦情が入ります。その中の一つに「イタチが近所の畑を荒らして困るので駆除してくれ」という要望がありました。こういう時に、市役所に相談をすると猟友会の方を派遣してくれて罠を設置します。私がそれに立ち会います。翌日、電話がありイタチが罠にかかったと報告がありました。見に行きますと、イタチが罠にかかっているのを確認し、「どうぞイタチを好きにしてください。」と申し上げたら猟友会の方が軽トラでイタチを運んで行かれました。まぁ都市部では無い案件でしょうね(笑)

弁護士が立ち会うこともあるのですね。

結局、誰かが立ち会わないといけませんからね。身内がこちらに住んでないというケースが結構丹波にはあります。住んでいれば何とかしてくれると思いますが、大阪や三田に住んでいるケースがよくあり、地元に居るのは成年後見人の弁護士だけなので。

都市部の弁護士業は大企業と顧問契約を結べるといった魅力などもありそうですが、都市部での仕事の大変なところはありますか?

一般的に都会の弁護士は遅い時間まで働いていると思います。田舎の弁護士が暇かというと田舎の弁護士も遅くまで働いていると思いますが(笑)都会の方がやや労働時間が長い。ハードワークはみんな一緒ですけどね(笑)でも丹波市は田舎ならではの時間の流れがゆっくりとしていて、人と人の距離が近くのびのびと仕事ができますね。

都市部で働くというのは埋没感がすごいですよ。自分がいてもいなくても一緒なんじゃないか?と考えてしまいます。

丹波市で弁護士していると、自分で何でもやらないといけない部分もありますが、逆に自分がいないと回らないというような喜びとプレッシャー、この両方がありますね(笑)

 なるほど。丹波市で弁護士をする魅力はそこにあるのですね。

私が丹波市に来たときに「すごい!」と思ったのが、地元で何か活動する時にキーマンと知り合いになれます。丹波新聞とか、神戸新聞の丹波版に記事が載っている方と知り合いになれたり、知っている人が載っていたりします。何か面白い活動をやっている時にちょっと加わりたいなと思った時に電話をすると快く受け入れてくれます。

都会というのは、中心で活動されている人とそうでない人と分かれていて、一般市民というのは観客のように思いますね。動かしている人を見ているだけのような。丹波市にはそれがありません。

そういえば金子先生は、たんばコミュニティFM放送局、坊主カフェなど、丹波市で色々と活躍されていますよね。

丹波は自分がやりたいと思ったら出来る環境です。私はFMをやりたいと思ったのでつくる運動にも関わったし、番組も一緒にやっています。お寺のご住職と共にお悩み相談もやりたいと思い、住職に声を掛けたらいいよと教えていただいて“坊主カフェ”というイベントにも参加させていただいてます。

坊主カフェについて教えてください。

僕は立ち上げや運営には関わっておらず、ゲストで行くだけなので詳しくは知らないのですが、坊主カフェは元々、お寺の住職と一般市民が気軽に交流しましょうというものだと認識しています。

昔、お寺というのはお悩み相談所としての役割も担っていました。私たち弁護士というのもお悩みを解決するというところで想いは同じです。

お寺って本来そういう場所ですが、現在では気軽に相談できる場所としては敷居が高いイメージがあるのでそれを解消したいという住職の思いがあって、僕もそれは同じ気持ちでした。お寺も敷居が高い、弁護士も敷居が高い。じゃあ二人で何かやって敷居を下げましょうということで参加させていただいています。

FMラジオの番組とはどのような番組ですか?

そちらも先ほどの話と通じることがありますが、元々は弁護士としての敷居を下げたい。身近に弁護士の存在を感じて欲しいといった思いで、ラジオで悩み相談の番組をしたいと思い始めました。弁護士と和尚で悩み事を解決しましょうという番組です。

これからの5年、10年先の展望はありますか?

考えている方向性としてはっきりしていることがあって、弁護士が少ない過疎地に事務所をつくります。元々、公設事務所にいた事が原点で求められる所に行きたい。弁護士がいない所に行った方が面白い。弁護士が一人もいないという市町がまだ兵庫県にいくつもあって、僕の机の所に兵庫県の地図が貼ってあって、そこに弁護士がいない所には色が塗ってあります。ここにいつか事務所をつくりたいなという思いがあります。

・事務員は、弁護士が働きやすい環境を作る、縁の下の力持ち

現在、事務員の方も募集しているとお聞きしましたが?

そうですね。事務員も募集しています。主にデスクワークと接客が仕事になります。

これは事務職をしてきた人にとっては当たり前の仕事ですが、電話をとって、お客様が来れば対応して。パソコン打って。これは出来る人にとっては当たり前のことですが、出来ない人にはものすごくハードだと思います。事務職を経験したことがある方は、自分の技能を活かせる職場だと思います。

接客応対がきっちり出来る人を求めています。技術とか、資格があるかというよりも、人間として魅力があるかが一番大事です。パソコンや事務仕事がすごく出来る人でも、例えば電話応対の時につっけんどんな応対をされたら依頼者の方も頼みたくないじゃないですか。

事務員は法律事務所の顔です。依頼者の方は、いい感じに応対をしてもらえれば、安心してここに頼もうかなって思いますよね。人間ですから。

事務所に来る方というのは、初めての方も多いわけです。緊張しますよね。事務員に優しくされるのと、つっけんどんにされるのとでは全然違いますよね。事務員の接客があって私たち弁護士の仕事があります。

僕のイメージですが事務員というより、秘書といったイメージがありますね。業務内容もスケジュール管理、依頼者との調整と多岐にわたりますよね。

業務の種類にもよりますが。例えば、成年後見だと、割と事務員が連絡を取り、上手く調整して進めていく事が多いですね。弁護士資格が必要なことは弁護士がしますけれども、そうじゃないことは事務員の方にしていただいています。

そうすると色んな人と物事を調整して進めてということになるので面白いと思いますよ。でも、面白いけど大変だと思います(笑)

・司法過疎地と言われていたが、都会にも軸足を置ける最高の立地

弁護士ではどのような方を募集されていますか?

弁護士の場合は、「丹波の生活になじめる人」それに尽きます。たぶん辞める時は、うちの事務所が嫌で辞めるのではなくて、丹波の生活になじめず辞めると思います。毎日帰りに百貨店で洋服を見たいとか、田舎に都会の生活を求めてもそれはできませんよね。

採用の時に、もしうちで仕事するならどこに住む?と聞いた時になじめる人は「事務所の近く」と言います。なじめなさそうな人は、「三田くらいから通おうかな」といいますね(笑)

そういう意味では、なじめなさそうな人も丹波市は働ける立地ではありますね。

そう、働ける立地ではあります。丹波って本当にすごいところです!大阪に近い。全国津々浦々、弁護士会がつくった事務所はありますが、おそらく丹波は1番都会に近い!丹波は、都会にも軸足を置けるという部分で最高の立地ですね。

 

私たちの街の頼りになる弁護士法人近畿フロンティア法律相談事務所。

相談者に寄り添い真剣に向き合う法律のプロフェッショナル集団です。人と人との距離が近い丹波市。だからこそ人に寄り添う姿勢を大切にする事務所だと感じました。“誰のために仕事をしているのか?”を実感し人との距離を身近に感じたい、やりがいを感じたい、そんな方にはピッタリの職場ではないでしょうか?

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