フィッシングという趣味の業界だからこそ、仕事の中に遊び心を忘れない、釣り具の企画会社 ささめ針

兵庫県は、全国で90数パーセントのシェアを持つ、釣り針の産地です。その中でも丹波市では、山南町という山間のまちに釣り針・釣り具のメーカーが集まる地域。ユニークな社長と共に、釣り人の楽しみをさらに加速させる様々な道具を企画・開発するささめ針さんへインタビューしてきました。

 

 

株式会社ささめ針の社長・篠倉社長は丹波市山南町出身。京都の大学を卒業し、お父さんの代で創業した個人商店を継業しました。釣り針の業界には社長の代で参入。業界の伸びもあり、現在は約40名の従業員さんを抱える企業に成長させました。

 

 

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・趣味の仕事だからこそ、自由な発想で新しい企画を立てていく。

・若くして事業の立ち上げを経験。企画書を提案して、基本的に否定されない。

・社員に一任するからこそ、現場のリアルな意見が生きてくる。

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趣味の仕事だからこそ、自由な発想で新しい企画を立てていく。

 

 

やっぱり、釣り具のメーカーさんなので社員さんは釣り好きの方が多いですか?

 

フィッシングアカデミーっていう、大阪のフィッシングカレッジから就職してくれる人が多くて、業界の常識とか、企画とか、釣り業界のこともわかってるから即戦力で。

そこの先生と親しくさせてもらってるので、必ず採用するから先生のお目に叶った人を紹介して欲しいと言っていて。そこからの紹介でうちにもインターンシップで来られたりするね。

 

 

なるほど、ご自身の趣味だからこそ、企画やお客さんのことも想像できる気がしますね。

そうだね、だいたいみんな釣りが好きで、土日は自由に釣りが行ける様にしてる。企画開発の現場に行ってもらう。

私はほったらかし、あんまり何にも言わない(笑)
やりなさいって命令を受けてやるもんじゃないと思ってる。地域の情報とか、新鮮な情報も収集して、自由に動き回りなさいと。

みんな釣りが好きなんでね、ルアーなんかも5・6年前くらいに社員の一人がやりたいって言い出してね。2000万くらい予算欲しいと。それで社内で企画書を通して、それが非常に良くできてたので、じゃあいっぺんやってみなさいという事でチャレンジしたら、今はもうそのブランドだけで1億円以上売り上げを持ってる。

 

 

 

 

「シャウト」というブランドも海のルアーをやりたいというものがいて、チャレンジしたら今は4億くらい売れてますからね。

ネーミングも自分で決めたりしてね、若い人が自由闊達にやってくれてるんで。デザインは専属のデザイナーさんがいるのでそこは社内でできますし。

お客さんも好きなジャンルが違ったりするので、デザインやネーミング、どういう人に使ってもらうかを意識してデザインをする。もちろん品質にはこだわってるけど、それだけで勝負するんじゃなくて。

一から企画してデザインした時に、デザイナーさんの作風が出る。このカテゴリーはこういう層に受けたい、というのが一致しないことがある。デザイナーの仕事も、ずっと長くやってきてる人だと、その人も進化していかなければいけない。違う業界のデザイン見るのも勉強ですね。

 

 

社員のみなさんが釣りを楽しんでいるからこそ、こういうものが作りたい、こういうものが必要だ、ということがわかるような気がしますね。

そうだね、歯車というよりも、自分がものごとを創造できるように。自分のモチベーションを上げれるように、自分の活躍の場を求められるように、ウチは海外もあるので。

 

一番いいのは、こちらの思うように市場が動いてくれて、売れるのが一番嬉しいですよね。趣味の仕事なんで、こうしなくちゃいけないというのはなくて、よく釣れたり楽しかったり、ということの方が大事だったりする。

 

 

 

 

社員さんも仕事していて楽しそうですね。

若い子で、大学出てすぐ働きに来てくれたり、中途採用もあるけど辞めた子がいないですね。都会から来た人も離職しない、こっちで家建てる人もいる。田舎なんで海外みたいって言って(笑)

ウチは割と給料もいいと思います。30歳くらいで年収550万くらい、40歳で600〜700万くらい、頑張ってくれてるから、決算も報告して、利益出た分はボーナス出すし、悪ければ減らしますよと。

寮もある、独身寮。2DK・30歳まで家賃は月1万円・結婚したら4万。職場から歩いて30秒、プライバシーがないって言われるけれど笑

 

 

 

 

若くして事業の立ち上げを経験。企画書を提案して、基本的に否定されない。

 

 

 

愛媛出身の脇田さんは、現在営業企画部・ジャングルジムというブランドのグループ長をされています。ファミリーフィッシング向けのブランドを立ち上げて約5年。今の仕事のことについて伺いました。

 

 

わかりやすいイメージで、お客さんに訴えかけられるものにできたらなと思ったんです。

シャウトとかリューギとか、ブランドが新しく立ち上がっていた経緯もあって、その二つはどちらかというとフィッシングのエキスパート向けに作られているけれども、ジャングルジムはそこに到達するまでのルアー初心者のお客さんに向けたブランド。そういう企画書を書いて出して。

 

 

ご自身で企画書を書いて提案されたんですね。企画書は通すまでには時間がかかりましたか?

売り上げの試算とか商品のイメージとか、そのあたりは時間かけてやりました。うちの会社はやるって言ったことに対してはやったらいいよという感じなので、企画書を出して、決まった後はスムーズでした。

企画書出す前は人を集めて、こういうブランドにしたいとか、試算的な部分は上の人に相談しながらやりました。一番最初は、もう少しアウトドアに近いものにしたいと思うところはあって。

 

 

 

 

このブーツは、たためる長靴、というコンセプト。釣りに行く時ってかさばるので、たためて荷物にならない、元々アウトドアの業界にはあったコンセプトを、釣りの業界にも持ち込んだ。

こういう雑品から色々と企画して、アウトドアグッズというかアパレルっぽいものも作っていきたいなと。

 

 

お仕事がとても楽しそうですね。

そうですね。自分の自由にさせてもらってるんで、売り上げがどうしても付いてくるのでプレッシャーもありますが、このブランドに関しては自由にやらせてもらっていて。

社長は結構何でもさせてくれるし、「もうそういうの古いですよ」とか、僕らが社長の意見を否定することもあるんですが、そういった僕らの意見も聞いてくれて、上から押さえつけるような感じはないです。最終的に僕らの考えでやらせてくれるので。それはジャングルジムだけでなく他のブランドでもそうですね。

 

 

お仕事とは別で、丹波市での暮らしはどうですか?

結婚と同時に今は寮は出て、氷上町に住んでます、僕の地元も田舎ですが、丹波は寒すぎるなと思ったところはある、けど田舎でもそんなに不便なく暮らせてます。

やっぱりすぐ海に行ける距離ではないので、釣り行こうかって仕事終わりとか前には行きにくい。そこは若干不便ではありますが、日本海も瀬戸内海も同じくらいの距離なので、どっちにも行けるっていうメリットはありますね。

 

 

 

 

社長と社員の皆さんが、自由な発想で自ら考え、企画し、結果を出していく。信頼関係を持ちながらそこにはビジネスとしての責任感と緊張感もしっかりと持っておられる印象を強く感じました。

 

 

業界全体として湖底海底の清掃や魚を放流したり、マナー啓発の看板を立てて、ゴミを持ち帰りましょうという啓発をしたりと、釣りの業界を良くしていこう、釣り人を拡大していこう、という活動にも積極的に参加されています。

 

 

 

 

偶然、インタビューのあと、脇田さんが現在試作品を作っているバッグを持っておられたところ、「え、何それ、ええやん(笑)」と篠倉社長。予算の範囲内での企画制作は、篠倉社長も知らない間に進んでいることがあるそう。社員の皆さん釣りが好きで、自分たちが楽しいことが何かをわかっているからこそ、お客さんの気持ちがわかることもあると思います。釣りが好きで、企画が好きな方にとって、これほど環境の良い仕事は他のどこにもないのではないかとすら思いました。フィッシングが趣味で田舎に住みたいかも、と思う方は、ぜひ一度ささめ針さんにお問い合わせしてみてください。

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