
“利用者さんをこのように支援していきたい”と想いをもって、みなさん働いています。ここでは、そんな1人1人の想いを無視することなく、大切にしながら施設運営しています。
今回ご紹介するのは丹波市柏原町にある障害者支援施設の社会福祉法人恩鳥福祉会です。施設は自然豊かな山の麓にあります。
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・障がいをお持ちの利用者さんの生活支援に携わる方を募集中!
・従業員1人1人が理想だと思う「利用者の方とのあり方」を大切にする運営。
・穏やかで優しい人たちが利用者さんと一緒に生活するように働く仕事。
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従業員1人1人の価値観を大切にしながら施設を運営
まずお話を伺ったのは施設長である足立一志さんです。非常に気さくな方で時おり冗談も交じえながらインタビューに答えてくださいました。
社会福祉法人恩鳥福祉会は大きく分けて3種類の施設を運営しています。ポプラの家、たんば園、グループホームの3つです。
ポプラの家では施設入所あるいは通所されている利用者さんの生活支援をされています。
たんば園では利用者さんの就労支援をされています。日中に利用者さんは自動車部品の製造・組み立て・品質検査といった仕事をされています。
丹波市内の住宅を借りて運営されているグループホームでは、利用者さんが共同で生活し、互いに助け合って暮らされています。
あと珍しい取り組みとして、施設で採れた野菜や他施設でつくられたお菓子を販売しているアンテナショップを運営しています。地域で暮らす方々に何かお返ししたいと思い、高齢の方が気軽におしゃべりできるサロンもそこではやっております。
利用者さんは長く入所されている方が多いです。長い方になるともう20年近くいらっしゃる方もいるんですよ。
入れ替わりが少なく、長く継続利用される方が多いそう。そのことは、それだけこの地域に受け入れられ、根づいていることを示しているように感じます。
さらにお話を聞いていくと、足立さんの施設を運営するうえで大切にしていることを話してくださいました。
今回の採用で、福祉出身の方はぜひ大歓迎です。しかし、福祉出身の方だけを集めるのではなく、いろんなバックグラウンドをもった人を集めていきたいと考えています。
それはどうしてでしょうか?
福祉畑の人だけが集まって考えた支援だけだと、利用者さんに一方通行の狭い支援しか提供できません。うちには工学部出身の者もいれば、元銀行員の者もいます。いろんな年代や職業経験をしている者がいるほうが、より柔軟な支援ができます。
もちろん施設として利用者さんへの具体的なアプローチは統一しています。例えば、利用者さんの食事介助はどちらの方向からするのかとかはね。でも、職員によってその内にある考え方は違うと思います。そこの考えをうまく汲み取って、話し合い、何とか活かしていければと。
施設運営として凝り固められた支援方針と自分がベストだと思うものが異なり、悩む人は多いと聞きます。しかし、ここだと自分が一番良いと思う利用者さんとのあり方を実践できるのではと思います。
もちろん、自分の考えに固執するのは駄目ですよ。でも、自分の経験や価値観を利用者さんへの支援に存分に活かしてほしい。
みなさんの考えを活かしながら運営していくのは素敵ですね。
バランスをとるのが大変です(笑)
今後、どんな運営をされていきたいと考えていますか?
うちは長く継続利用されている方が多く、高年齢化しつつあるので、高年齢層の方に合わせた支援をこれから取り組んでいく必要を感じています。直近では、施設を新しく開設しようと考えています。
規模は 10 名ほどの施設を考えています。例えば、空気刷新できる設備や介助する際に利用者さんの負担を減らすロボットの導入などを考えていますね。結果的に、職員にとっても楽に気持ちよく働ける場所にしたいですね。例えば、介助ロボットを使えば、職員の腰痛防止につながりますしね。
“その利用者の方に合った支援をしたい”、そのことをとことんまで考えられている印象が伝わってきました。
利用者さんとお友達のようになるお仕事。利用者さんの命を預かるお仕事
続いてポプラの家で生活支援員として働かれている堀河さんにお話を伺いました。物腰が柔らかで話しやすい方です。
まったく初めての業界に入るのは抵抗があったのではと思うのですが、何かきっかけでもあったんですか?
福祉業界で働く前は音楽活動をしていました。CDデビューの経験もあります。しかし、音楽1本で食べていくのは厳しくなり、新しく仕事を探しているとき福祉系の求人を見つけました。正直に言いますと、この業界は引く手あまたでしたのでそれで応募してみようかと。学生の頃に、認知症の祖父の介護に携わったこともあり、その経験からもこの業界でやっていけるかなというのもありました。
音楽活動後は、まず兵庫県西宮市にある救護施設に入社され、働かれました。離職率が高い業界でもあり、周りがばたばた辞めていくなかで5年ほど続けられたそうです。
以前の職場で働くなかで、大変だったことや後悔するようなこともありました。でも、5年続けるうちにこの仕事は天職までとはいかないが、自分に向いているのではと思うようになりました。その後、親の介護の関連で地元の丹波市に戻ることになり、ご縁もあってこちらに入職しました。
ここで働いて感じるのは、利用者さんとの関係性が近いなと感じます。昔からのお友達のような感じで利用者さんと接しています。“おはよう。聞いてよ、昨日急に熱が出てきて大変だったんだよ。”みたいに気軽に話しますね。
施設内を見学中に、フレンドリーに利用者の方と会話されている光景をよく目にしました。利用者さんも従業員の方とお友達のように接しているのが印象的です。
一方、利用者さんの命を預かっていますので、緊張感を常に心のどこかでもっています。
“利用者さんの命を預かる”、その言葉には重みがあります。が、それがゆえにこの仕事にモチベーションをもたせてくれるものではないかと感じます。
今まで何十人も亡くなられる方を看取ってきました。そのときは、もっとこうしてあげたら良かったなと毎回思いますね。
施設長の方との距離感も近いように感じるのですがどうでしょうか?
近いですね。以前の職場はトップダウン型でした。上がこれだと考えるものを仕事としてこなしていく。だけども、ここでは施設長に自分の考えを話せる距離感があります。1人1人の考えを運営に反映させるために、施設長が気を配ってらっしゃることを感じます。
今、たんば園で生活支援員を募集されていると思うのですが、実際の働きやすさはどうでしょうか?
イベントや行事があれば多少残業しますが、特に何もないときは17時ごろには帰っていますね。
福祉業界未経験の方でも活躍できる職場
さらに、たんば園で利用者さんの就労支援のお仕事をされている足立さんからもお話を伺いました。
以前は、お隣の篠山市の会社で働かれていました。福祉業界は未経験で初めのころは前職とのギャップで苦労したそうです。
最初のころは、利用者さんとどう接すればいいかわからず困ることが多かったです。でも、最近ではだいぶ慣れてきましたね。このお仕事に就くまで知的障害をもった方と接した経験がなかったので、利用者さんがどんな行動をとられるのか不安でした。でも、一緒に生活していくうちに自分たちと変わらないなと。障がいがあることは一種の個性みたいなものだなと思うようになりました。
最初は慣れなかった。でも一緒に生活していくうちにここに自然と溶け込んでいったそうです。お仕事をしているというよりも、利用者の方と一緒に生活しているような感覚に近いのではと思います。
もう1つ、施設長との距離が近いエピソードも伺いました。
僕が、利用者さんが作業のために使う空き缶をつぶす機械にこんな機能あったらいいと思うんですよね”とぽろっと話したところ、施設長が“やってみたらいいやん”とのってくださいました。
その後、2日間かけて見事に実現されたそうです。利用者さんを想うアイデアならば、実現しやすい環境でもありそうです。
労働環境はどうですか?
入職当時はまだ仕事に慣れず、定時を過ぎても残って仕事をすることが多かったですよ。でも、今は仕事にも慣れて、僕はだいたい18時までには帰っています。
知的障害をお持ちの方と接するがゆえに求められる人間性
現在、ポプラの家では利用者さんの食事や着替え、トイレの介助などをされる生活支援員を募集されています。グループホームでも利用者さんの家事の手助けや悩みの相談にのる生活支援員を募集されています。そこで、堀河さんと施設長の足立さんにどんな方に来ていただきたいかお伺いしました。
まずは堀河さんにお話を伺いました。
柔軟性がある方であればうちに合うと思います。自分の考えや価値観を大切にもちながら、他の人の考えを受け入れられる人だとありがたいですね。あとは人当たりのよい方がいいですね。知的障害をお持ちの方は、相手が醸し出す空気でその人がどういう人なのかを判断される場合が多いです。その空気を読む力が健常者の方の何十倍もあるので、初めの印象が良い方がいいですね。
最後に施設長の足立さんにもお話を伺いました。
小手先のノウハウとかではなく、人間として自分はどうあるかといった人間力でお仕事される方に来てほしいですね。人間力で勝負する方だと嬉しいですね。
インタビューを通して一番感じたのはここで働く方のおだやかさ、やさしさ、そして内に秘められた想いでした。穏やかな職場のなかで無理せず自然に働けるのではと感じました。ぜひお問い合わせしてみてください。
《パートタイム職員募集詳細》
求人番号 | 1)28130-2823881
2)28130-2822781 |
求人情報の種類 | パートタイム |
事業所名 | 社会福祉法人 恩鳥福祉会 |
代表者名 | 理事長 足立正 |
所在地 | 〒669-3309 兵庫県丹波市柏原町柏原4283-36 |
職種 | 1)夜勤専門員兼生活支援員
2)グループホーム生活支援員兼世話人 |
雇用形態 | パート労働者(雇用期間の定めあり 〜平成31年3月31日) |
年齢 | 1)18歳以上
2)不問 |
就業時間 | 1)16:00~09:00
休憩時間60分 時間外なし 就業日数:週2日程度
2)07:00~09:30 16:30~20:00 17:00~21:30 ※時間相談可 時間外あり(月平均2時間)、休憩時間0分 週6日程度 |
賃金 | 1) 時給 937円~937円
2) 時給 850円~1,020円 |
就業場所 | 〒669-3309 兵庫県丹波市柏原町柏原4283-36 |
福利厚生 | 1) 通勤手当 実費上限あり(毎月30,000円まで)
加入保険:雇用、労災、健康、厚生 退職金制度:あり
2) 通勤手当 実費上限あり(毎月10,500円まで) 加入保険:労災 退職金制度:なし |
※この求人情報は、ハローワークが受理した求人票から、その一部を抜粋して掲載しています。さらに詳しい情報はハローワーク求人情報をご覧ください。
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