着物を通じて想いや思い出をつなげるお仕事~株式会社細見互福グループ~<卸売・小売業>
- 2018/10/29
- 短期求人

着物の仕事というと一見華やかな印象があります。しかし、裏ではお客様の目に見えない大きな苦労があるそうです。その苦労のなかで感じられる着物の仕事ならではの喜びを今回のインタビューでは聞くことができました。
今回ご紹介するのは、丹波市氷上町に店舗を構えられる株式会社細見互福グループです。着物などの呉服全般、和装小物の販売、フォトスタジオの運営をされています。
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・従業員を幸せにすることでお客様も幸せにする経営方針をもつ会社
・着物の接客、販売スタッフを募集中!明るく人と話すことが好きな人歓迎!
・お客様の人生にまつわる思い出や物語を一緒に共有できる仕事!
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従業員を幸せにすることでお客様も幸せにする経営の考え方
まずは代表取締役である細見匡彦さんにお話を伺いました。
代表取締役に就かれた経緯からお伺いしたいです。
私が4代目で、現会長の父より代表を引き継いだのは2年前になります。もともとは大学を卒業後、電子部品の商社に勤めました。いずれ後を継ぐんだろうとは思っていたのですが、それまでは好きなことをさせてもらいました。そして、前の会社を辞め、2年ほど福島県の着物屋さんに修行に行き、そのあとにここに入社しました。
後を継ぐことに抵抗はなかったのですか?
特になかったですね。後を継ぐものだと自然に思っていました。ただ着物が好きになったのは、後を継ぐことが決まった後に着物の展示会のお手伝いに入ったときかな。それまでは反物を巻いたこともなかったです。着物の種類もわからなかったです。ただ会社の経営みたいな感じで考えていました。
展示会のお手伝いのときに初めて着物を着ました。なんか気分が変わったんですよ。着物を羽織った自分の姿を見ると、気持ちがぴしっとするというか。そのときに着物はいいなって思いました。
福島県まで修行に行かれた着物屋さんでは初めての慣れない仕事のためにかなり苦労されたそうです。
僕は性格上、接客が苦手なんですよ。お客様である年上の女性にどうすればうまく接客できるか悩むこともありましたが、何とか半年経ってから自然とできるようになりました。
きっかけとなったのが、たまたまお店の留守番をしていたときですね。振袖を見に来られたお客様に初めて先輩のサポートなしで接客し、購入していただいたんですよ。その経験から変わりましたね。自分1人でやってできたという自信にもなりましたし、お客様にありがとうと言ってもらえたことで接客の気持ち良さも知りました。
2年間の修行後にここに入社され、最初は一販売員から店長、専務へとステップアップされ、代表取締役に就任されました。現在の会社運営において修行先での経験が活かされているそうです。
修行先の会社と今の会社とでは大きく違う点はありますか?
修行先の会社は営業数字に対して非常に厳しかったです。もちろん、お客様に着物を楽しんでもらうという面もありました。その経験から人は数字のことを言われすぎると萎縮してしまう面があるのではと思うようになり、今の会社では厳しく言いたくないなと思っています。
もちろん売上は大切です。でも、売上は目的ではなくて目標だと思うんですね。売上はお客様に喜んでもらった対価、まずはお客様を喜ばせることが一番です。
では、数字についてはそこまで細かく言われないんですか?
いえいえ、もちろん数字のことは従業員に言います。今月の目標はいくら、目標まであといくら足りませんと話します。でも、数字を達しなかった場合に追い詰めるとかは絶対にしません。
ノルマはないです。達成しなかったからといって減給といったこともないです。目標に達しなかった場合に何が良くなかったのかという反省はしますけどね。一番大切なのは、どれだけお客様と仲良くなれたかだと思っています。やはり着物は高額商品なので、お客様もしっかりした人から買いたいと思われます。ですので、関係づくりのための人間力が必要ですね。
人間力を高めるような勉強会や研修も積極的にされているとか?
そうですね、よく勉強会を開いています。従業員が成長するためにはしっかり投資をします。例えばですね、『理念と経営』という雑誌を読んでもらい、自社に活かせることはないかとグループになって話してもらいます。従業員同士の価値観のすり合わせのためです。
従業員の育成にも注力されているのですね。お話を聞いていますと従業員のことをかなり大切にされている印象を受けましたがいかがでしょうか?
うちの場合はもちろんお客様も大切ですが、どちらかというと従業員を大切にしています。経営のトップの考え方としてね。お客様に接するのはスタッフですし、そのスタッフが満足していないとお客様も満足させられないですよ。スタッフがピリピリとストレスを抱えていたら、お客様に伝わりますからね。ただスタッフはお客様第一に考えてほしいですね。
経営理念にも、従業員を大切にする旨を記載しています。”和の文化と心を受け継ぎ 絆づくり・人づくり・お互いの幸福(しあわせ)づくりに尽くします”に反映されています。従業員、お客様、取引先、協力会社、関わるすべての人を幸せにするという意味です。
実際に働かれている従業員の方はどういう人が多いですか?
みなさん何事に対しても真面目ですね。少し語弊があるかもしれないですが、そのときにひとつのことだけしか取り組めない人が多いです。そのひとつのことに愚直に真面目に取り組む人が多いです。例えば、今日はこの商品をおすすめしようとなれば、みなさんその商品をとことんおすすめします。
あとはやっぱりお客様想いの方が多いです。例えば、髪飾りを1つ選ぶのにこっちのほうがいいのでは、あっちのほうがいいのではと1人のお客様に1時間もかけて対応することもありました。
従業員の方の働かれている姿を見ていますと、確かにその印象を受けました。私も着物の接客を受けたのですが、1つ1つを丁寧に説明してくださり、自分に合っているものを探してくださいました。
現在、細見互福グループでは着物の店内接客・販売スタッフの方を募集されております。
募集されている求人についてですが、どういった方に来ていただきたいですか?
人と仲良くなれる明るさをもった人ですね。人と話すのに抵抗を感じてしまう人はやりにくい仕事であると思います。お客様に喜んでもらうことやありがとうと感謝されることに喜びを感じる人が合います。
私たちはお客様の人生を豊かにする提案をしています。以前のお客様に、最初は着物に全く興味がなく、お試しで羽織りもしなかった人が着物にはまり、うちのお出かけ会(細見互福グループさんでは、着物を身近に感じてもらおうと、着物を着て出かける機会「お出かけ会」を企画されています。)にずっと参加してくれるような人がいたんです。その方が亡くなったときに、ご主人さんが会葬礼状にうちの着物のことを書かれたんですよ。“妻がひいきにしている呉服屋で買った着物を着て、颯爽と出掛けていく姿が目に見えます”と。まさにお客様の人生を豊かにできる仕事かなと思っています。
お客様の人生にまつわる思い出や物語をかたちづくるお仕事
続いて、丹波ゆめタウン店でチーフを務められている北野さんにお話を伺いました。入社されて6年目の方で、もともと三重県で事務系の仕事をされていたそうです。現在は、接客・販売、イベント企画・運営、営業など幅広く担当されています。
まずはここに入社された経緯をお伺いしたいです。
前職では着物の接客・販売とは関係のない仕事をしていました。ちょうど前職を更新するか決めるタイミングが来ていて、どうするか迷っていました。このまま続けて普通に働くか、自分の好きな仕事をしていくか。
その当時、着物に興味を持ち始めていて、何となく着物関連の仕事につければと考えていました。そのときに弊社の求人を見つけて、チャレンジしてみてもいいかなと思って。すごく安易ですが(笑)
じっくり考えられて仕事を選ばれたというよりもその瞬間に興味があることに飛び込まれたという印象でした。
着物の世界に飛び込まれてみて最初のころはどうでしたか?
全く想像と違いました。着物を扱う仕事ですし、着物を着ているとみなさんにきれいと言って頂けますが、良い面だけではないです。涼しい顔でにこにこしていますが、着物の中は汗でだくだくのときもありますしね(笑) 着物が10、20枚入っている段ボール箱を運ぶような力仕事も多いです。私はその力仕事に体が合うまでが大変でした。
辞めたいとか、自分に向いていないのではと思われなかったんですか?
いえ、それはなかったですね。お客様が着物や振袖をにこにこしながら楽しそうに選ばれる姿を見るとこの仕事っていいなとなるので。着物が好きだからカバーできていた部分もあると思います。
お客様に着物を着るのが楽しい、好きになったと言われると自分の分身が増えたみたいで嬉しいですね。自分の存在意義を感じられるというか。お客様と着物をお出逢いさせてあげられたときは特にうれしいです。
とはいっても、着物は高額商品でもあるためにお客様に着物を好きになってもらう苦労をいろいろされているそうです。
今の時代、着物に触れる機会が少なくなっていて、着物へのハードルが高くなっていますね。価格も安くはないですし。なので、着物を好きになってもらったり知って頂くために、着物を着てお出かけする会をやっています。いろんな工夫をしていますが、試行錯誤の日々ですね。
しかし、力仕事があったり、着物に対するハードルが高くなりつつある状況でもこの仕事に大きな意義を感じるとお話しされました。
着物は何十年でも着られますよね。お客様がその娘さん、お孫さんと着物を通じてつながっていくんですよ。着物に込められた想いや思い出が途切れることなく、つながっていくんですよ。そこに携われるのは幸せなことです。
着物を購入したり、メンテナンスされるお客様は着物に思い入れがある方が多いそうです。
先ほどのお客様は、お孫さんのお宮参りに着物で行こうか迷われて来店されました。長い間着物を着ておられなかったのですが、娘さんの結婚相手のお母さまがお宮参りのときに着物を着て写っている写真を見て、やっぱり着物っていいなと思われたらしく自分も着ようと。
前職のときは、想いをつなげるとか考えたことなかったです。仕事として頑張らなきゃいけないっていう気持ちで働いていました。今は仕事として大変であるものの、自分の人生も豊かにしてくれるような気がしますね。着物をコレクションみたいに所有する楽しみ、着てみんなに見てもらう楽しみ、お客様とのつながりをつくる楽しみ、自分では買えない物に触れる楽しみもあります。
北野さんのお話を聞いていると、生きることと働くことがつながっているように感じます。
それが一番幸せだと思います。好きなものに囲まれて、人生を過ごしたいなと。たぶん私は欲張りなんだと思います(笑)
ただ着物を販売するだけの仕事ではなく、お客様の人生にまつわる提案をするような仕事だと感じました。家族全員の人生の節目節目を彩る衣装であり、身近な存在ではなくなってきている着物だからこそ、お客様の思い入れも強くなり、着物を中心としていろんな物語を味わえる仕事でもあると思います。
人と接する仕事を探しておられる方やお客様の想いや思い入れを感じながら仕事されたい方におすすめします。ぜひお問い合わせしてみてください。
《正社員募集詳細》
求人番号 | 1)28130-3624281
2)28130-3625181 |
求人情報の種類 | 一般(フルタイム) |
事業所名 | 株式会社 細見互福グループ |
代表者名 | 代表取締役 細見匡彦 |
所在地 | 〒669-4141
兵庫県丹波市春日町黒井1899-1 |
職種 | 1) きものコーディネーター(丹波市氷上町)
2) きものコーディネーター(舞鶴店) |
雇用形態 | 正社員 |
年齢 | 不問 |
就業時間 | 1)09:00~20:00 (週4日)
09:00~14:00、15:00~20:00 (週1日) シフト制 週44時間 休憩時間60分 時間外あり(月平均8時間)
2)09:00~19:00 (週4日) 09:00~18:00 (週1日) シフト制 週44時間 休憩時間60分 時間外あり(月平均8時間) |
賃金 | 月給 基本給(月額平均)
205.000円~255.000円 |
就業場所 | 1)〒669-3467
兵庫県丹波市氷上町本郷300 ゆめタウン2F きもののほそみ
2)〒624-0821 京都府舞鶴市字公文名542-1 きもののほそみ 舞鶴店 |
福利厚生 | 通勤手当:実費支給 上限あり(毎月28,000円まで) 加入保険:雇用 労災 健康 厚生 退職金共済退職金制度:あり |
《パートタイム職員募集詳細》
求人番号 | 1)28130-3623881
2)28130-3622781 |
求人情報の種類 | パートタイム |
事業所名 | 株式会社 細見互福グループ |
代表者名 | 代表取締役 細見匡彦 |
所在地 | 〒669-4141
兵庫県丹波市春日町黒井1899-1 |
職種 | 1) きものコーディネーター(丹波市氷上町)
2) きものコーディネーター(舞鶴店) |
雇用形態 | パート労働者 |
年齢 | 不問 |
就業時間 | 1)09:00~16:00
14:00~20:00 休憩時間60分 時間外なし 就業日数:週5日
2)09:00~16:00 休憩時間60分 時間外なし 就業日数:週5日 |
賃金 | 時給 900円~1,200円 |
就業場所 | 1)〒669-3467
兵庫県丹波市氷上町本郷300 ゆめタウン2F きもののほそみ
2)〒624-0821 京都府舞鶴市字公文名542-1 きもののほそみ 舞鶴店 |
福利厚生 | 通勤手当:なし 加入保険:雇用 労災退職金制度:なし |
※この求人情報は、ハローワークが受理した求人票から、その一部を抜粋して掲載しています。さらに詳しい情報はハローワーク求人情報をご覧ください。
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