
今回は、住宅の電気工事から、工場といった大型施設の電気設備工事、高圧電気工事などを幅広く手掛けている有限会社矢野電機さんにお話をうかがいました。
電気のことなら何でも対応してくれる頼りになる街の電気屋さん。今回インタビューにご協力いただいたのは、代表取締役の矢野宏明さんです。気さくな方で、家業である電気工事のお仕事を継がれるまでに警備会社・靴の販売店にお勤めになるなど、様々な会社に勤めてきた矢野さんが考える働きやすい職場とは何か。是非、ご一読ください。
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・一般住宅から大型施設の工事まで、高圧電気工事を扱える会社
・将来部門のリーダーとして矢野電機を牽引する幹部人材を募集。
・未経験者大歓迎。スキルより大切なのは取り組む姿勢。
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まず最初に、お仕事の内容についてお聞かせください。
一般住宅から大型施設の電気工事まで、幅広く手がけています。基本は丹波市と丹波篠山市。その中でも丹波市が多いですね。公共工事など、大きな現場に声をかけていただくこともあります。現在、現場の人間が私を入れて3名と、経理スタッフが1名の合計4名で営んでいます。
一般住宅から大型施設の工事まで、高圧電気工事を扱える会社
高圧電気工事とはなんですか?詳しく教えてください。
一般家庭・中小規模のオフィスは低圧電気で十分です。しかし、一度に多くの機械を稼動する場合、例えば冷房や暖房など、電気をたくさん使う施設や工場では高圧電気を引き込む必要があります。基本的に、高圧電力は50kW以上、低圧電力は50kW未満で受電し、高圧で受電する際には「キュービクル」と呼ばれる電気室を設置します。このキュービクルの中で「トランス」という機器を使って、受電した高圧電力を低圧に変える必要があります。電気は特に高圧になると取扱いに注意が必要で、命にも関わる大きな事故につながる危険性がありますし、何より有資格者でないと立ち入りもできません。この様な環境下でも、安全に確かな作業をするのが高圧電気工事の仕事です。
なるほど。では電気工事は、大きなものまで全て対応が可能ということでしょうか。
また、実際に一般家庭と大規模工事の割合というのは、どの程度ですか?
そうですね。電気に関しては、全て対応は可能です。割合で言いますと、6:4の割合で大規模工事の方がやや少ないといったところでしょうか。
矢野さんは、家業である矢野電機を継ぐ前は、都市部でサラリーマンをされていたと伺いました。どのようなキャリアを歩まれたのですか?
「夢が無いことはダメなこと」と思う方が多いと耳にしますが、僕の場合は、高校卒業後にとりあえず大学へ進学。特に夢もなかったので一旦地元丹波市に戻りました。
実家が商売をしていたので軽い気持ちで、家業を継ごうかと思いまして、1年間職業訓練校に通いました。資格を取得後、矢野電機に就職するわけですが、当時社長であった父とそりが合わずに1年経たずして退職して神戸へ出ました。今思い返すと若気の至りというやつですね。(笑)
神戸ではどんなお仕事をされていたんでしょうか?
大手警備会社の下請けで、防犯システムの施工や設置をしている会社で少し働きました。1年程務めた時に、お客様と接し、直接的な商売・接客の経験を積みスキルアップしたいと思い、大手靴販売店へ転職しました。勤務して2年の下積みを経て、3年目で店長に就任しました。下積み時代は楽しかったですね。直接お客様と話をして、喜んでいただける顔を見ることができるので、どんどん仕事を覚えて、スポンジの様にスキルを吸収しました。
ですが、昇進後、店長の仕事として店全体の売り上げを伸ばすために試行錯誤して、日中はスタッフと同じ様に接客・販売する必要がありました。とても忙しい毎日でしたが接客の重要性や、チームで目標を達成する難しさ、やりがいなど、本当に良い勉強になりました。その後、丹波市に戻り、電気関係のメンテナンス会社に3年勤めました。
矢野電機に戻る決意をしたきっかけについてお聞きしてもよろしいでしょうか。
そうですね。サラリーマンとして色々な会社で働いてきて、自分で考え、勉強することで、売上を伸ばし、お客様に満足していただける力がついた時に、ふと思ったんですよね。「自分が培ってきた力を、実際に発揮して試したい。」って。
家業と向き合うことで、お世話になった地域にお返しできるのではないのかと考えました。
色んな会社に勤めてきて、働きやすい環境について考えておられることがあると伺いました。矢野さんが考える働きやすい職場とはなんでしょうか?
トップダウンの職場というのは好きではありません。大体の会社がそうでしたが、従業員・スタッフが良い意味で自由に働ける会社が一番だと思いますね。
会社である以上、チーム・組織としてのある程度のルールや、取り決めというのは必要ですが「どうすれば解決できるのか」「今後どのように事業を展開するのか」など、トップと従業員・スタッフがフラットな関係の中で、問題を解決に導ける関係性を持つことこそが大切だと思います。
矢野さんが思う、仕事のやりがいはどういった所にありますか?
僕の場合は、営業から、工程管理、現場作業まで全て行います。
仕事に対する評価というのが、報酬だと思っています。仕事をもらって、仕事を納めて、お客様は、僕たちの仕事に満足してくれているから報酬としてお金を払ってくれるということ。つまり、それは正当に評価されて、お客様に喜んでもらえる。それこそが僕の仕事のやりがいですね。
未経験者大歓迎。スキルより大切なのは取り組む姿勢。
今回募集されている求人に関する、必要なスキル・人材についてお聞きしてもよろしいでしょうか。
仕事をする上で大切にしたいことは2つ。「挨拶」と、「整理整頓」です。当たり前のことだけど、本当に大切だと考えています。
僕たちの仕事は、大工さんや、水道屋さん、色々な技術者の人と、家や、建物を作り上げる仕事です。現場に入って、職人さんや、お客様に対して挨拶もできないと、良い仕事というのはできません。
整理整頓にしても同じです。どれだけ仕事が丁寧できちんとしても、作業を終えた後の片付けができずに、埃やゴミを散らかしている会社に、もう一度、仕事を依頼したいと思っていただけますでしょうか?そういった、仕事に対して取り組む姿勢が大切だと考えています。
仕事では、最初は配線が出来て、コンセントやスイッチなどを取り付ける事ができたら技術的には問題ありません。スキルや資格というのは後からでも習得することは可能ですが、スキルや技術というより人間性を重視しています。未経験者でも構わないので、仕事に対しての姿勢がしっかりとした方に来ていただければと考えています。
研修期間があると伺ったのですが、その際のお仕事はどのような内容になりますか?
基本的に3ヶ月間、私が現場に同行して、仕事に対する技術面や、姿勢、お客様に対する心構えなどをお伝えしたいと思っています。
現場でのOJTを通じて細かなところまで伝えきれるかわかりませんが、仕事が楽しいと感じてもらえれば嬉しいです。
30歳前後〜40歳ぐらいまでの方が来てくれたらと考えています。現在、私の父も現場に出てくれているのですが、今年で70歳なのでそろそろ年齢のことを考えると、父がリタイヤした時に今の人数では、事業を縮小する必要が出てきます。今回の募集を機に、新しい仲間と共に、矢野電機を盛り上げたいと考えています。
従業員の西安さんにも「仕事のやりがい」「業務の内容」についてお話を伺いました。
西安さんは26歳の時に入社して現在14年目。矢野電機に勤める前には、設備関係の仕事をしていました。
仕事の「やりがい・面白さ」はどこにありますか?
似たような仕事はありますが、全く同じ仕事が無いところが楽しいですね。設計図で似たようなものはありますが、全く同じ図面は絶対にありません。
日々の仕事に変化があり、それが上手くできた時の感動が大きいですね。モノづくりの中に変化を求める人だと、本当に面白いと思いますね。
この仕事で大変だと思うことはありますか?
公共工事だとか規模が大きな現場で、専門外の仕事をする時ですかね。例えば少し前に、配管工事でペンキ塗りを行いました。他にも穴掘りとか、必要に迫られて、電気設備以外の作業をすることがあります。私の場合、そういった電気設備以外の仕事というのが苦手ですね。(笑)
1日の業務の流れについてお聞かせください。
朝出社後、社長と打ち合わせをして、その日に担当する現場を決めます。その後、現場へと向かい、作業を行います。1日で大体2~3現場を回ることが多いですね。夕方に作業を終えて、会社に戻り、1日の業務は終了です。
現場では1人で作業することが多いのでしょうか?
大体そうですね。社長と打ち合わせをしてから、現場に行くと、黙々と自分の作業に没頭できることも、この仕事の好きな理由の一つです。
将来部門のリーダーとして矢野電機を牽引する人材を募集。
空調、工場の制御であったり、新たに事業を広げたいと考えているのですが、講習を受けたり、資格が必要となるため、なかなかその時間が取れていません。
今後、会社の事業を展開するためにも、現状の事業・仕事をベースに、チャレンジするために新しい仲間・人材を必要としています。
人材が確保できることで、新しく事業拡大をお考えなのですね。では、新しく入社した仲間と歩む、矢野電機の展望について詳しくお聞きしてもよろしいですか?
将来は、各部門をつくって、それぞれリーダーとして活躍していて欲しいですね。
空調部門、電気工事部門、通信部門をつくり、10人規模の会社にして部門ごとに分けて、そこのリーダーとして矢野電機を牽引してもらえるような人材が必要だと考えています。頑張り次第で、給料もそうですが、自身の成長もできる。そんな会社を僕たちと一緒につくってくれたらなと思います。
“お客様にとって価値の高いサービス”とは何か、“質の高い技術力”はもちろんですが、そこに“確かな人間性”があって初めて、お客様にご満足いただき、価値の高いサービスが提供できる。今回取材をさせていただき、矢野電機が大切にしている仕事への姿勢は、どんな仕事にも通じていることだと感じました。
今回ご協力いただいた、矢野さん、西安さんは、人間味溢れる人だと取材を通じて感じました。未経験でもかまいません。1年かけてじっくりと先輩達から仕事を覚え、未来の部門リーダーとして矢野電機を牽引してみませんか?
《フルタイム職員募集詳細》
求人番号 | 28130-3615691 |
求人情報の種類 | フルタイム |
事業所名 | 有限会社 矢野電機 |
代表者名 | 代表取締役 矢野 宏明 |
所在地 | 〒669-4123
丹波市春日町多利795 |
職種 | 電気工事補助 |
雇用形態 | 正社員 |
年齢 | 不問 |
就業時間 | 08:30~17:30
時間外あり(月平均10時間) 休憩時間60分 |
賃金 | 月給 基本給(月額平均)
158,400円~250,000円 |
就業場所 | 〒669-4123
丹波市春日町多利795 |
福利厚生 | 通勤手当:上限あり(5,000円/月まで) 加入保険:雇用 労災 健康 厚生退職金制度なし |
※この求人情報は、ハローワークが受理した求人票から、その一部を抜粋して掲載しています。さらに詳しい情報はハローワーク求人情報をご覧ください。
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