<たんばの社長 インタビュー vol.2>美酒をグローバルからローカルへ届ける「ひかみや」谷垣社長

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都市から離れた丹波市に暮らしていても、世界中の美味しいお酒や食べ物を食べることができる。遥か彼方の土地に行かなくても、気軽に手に入れることができる環境を、お酒から提供する会社があります。丹波市では珍しく、世界中の様々なお酒を取り扱う「ひかみや」という酒屋さんがあります。

今回は、谷垣社長ご自身が自らの足で全国各地、そして世界を飛び回り、お酒を集めて美味しいものを丹波市に届ける想いについて、伺ってきました。

丹波市柏原町にある、ひかみや。日本酒、ワイン、ビールなど国内・海外のあらゆるお酒を中心に、美味しいものを丹波市で提供されています。中核事業となるお酒の小売りの他、自社でオリジナルワインを商品開発されたり、満月の日にバーを運営されたり、幅広い事業を展開されている会社です。

 

世界の美味しいものを丹波に

 

私たちは、丹波市に根づいた会社です。しかし、お客様に届けているお酒や食べ物は世界中のものなんです。

 

そのようにお話されるのは、社長の谷垣さん。明るく快活な方で、ひかみやのことや会社への想いをはきはきと語られます。

 

※社長の谷垣さん。

 

丹波市は都市部と比べると、国内・海外でも有数の美味しいものに触れる機会が正直少ないと思います。やはり人口の多い都市部で販売されるので。ひかみやはそのギャップを埋めたいと思い、自らの足でいろんな場所に行き、美味しいものを探し出し、この地域の人々に届けたいと考えています。

 

「働いている場所はローカルだけど、私たちが起こしているムーブメントはグローバルだよ」と、従業員によく話しています。例えば、ロンドンで売られているスコッチウィスキーやニューヨークで買えるリキュールを、丹波市でも味わえるようにしたいなと。問屋がおすすめしてくださるお酒だけでなく、自分たちが美味しいと思えるものを届けることが使命だと思っています。

 

実際に、ひかみやでは、全国あるいは海外各地の試飲会に参加され、美味しいお酒を仕入れられています。自分たちの舌で味わい、仕入れるものを決める。ただおすすめされたものを販売するわけではない。本当にお客様が美味しいと思われるかを見極められているそうです。そして、丹波市の人々に届ける。

 

 

ひかみやでの仕事。まずは商品知識を身につけるために販売業務。そして、仕入れ・商品開発へ

 

全国・世界各地で美味しいものを探し出し、販売する仕事。実際のひかみやでの仕事はどんなものか、谷垣社長にお伺いしました。入社後のステップが明確で、どのタイミングでどんな仕事にチャレンジしていけるかがわかりやすいです。

 

入社して3年目までは、販売・配達がメインになると思います。その仕事で、商品知識をしっかり身につけてもらいます。このお酒はどんな味がするのか、特長は何かといった知識が、販売でも商品開発でも商品仕入れでも重要になってきますので。

 

 

そして、3年目からはお店で並べる商品の仕入れ業務を任せていきたいと考えています。飲食メーカー等主催の試飲会に出向き、実際にお酒を試飲してもらいます。

 

試飲のことを、専門用語でテイスティングと言われるそうです。このテイスティングの仕事が、美味しいお酒を販売できるかの鍵を握るとお話されます。

 

試飲会では、1日何百種類ものお酒をテイスティングします。飲み込まずに、舌で味わいを確かめるんです。そこで、「これはお客様が美味しいと思う!」と思ったものを仕入れます。

 

販売や仕入れを重ねていくと、商品知識が確実に増えます。それを活かして、次は商品開発にもチャレンジできます。自分で考え、つくって、世の中に出す。クリエイターへの憧れですよね(笑)。

 

ひかみやは現在、亀岡市のブドウ畑と協力され、そこで採れたブドウを使ってワインのオリジナル商品を販売されています。商品知識が身につくと、「こんなお酒が美味しいのでは」とアイデアが浮かぶようになるそう。そのアイデアを繋がりを活かしながら、実現できる環境がひかみやにはありそうです。

 

※ひかみやで商品開発されたお酒

 

作り手の想いと消費者の気持ちをつなげる

 

そして、5年目になるとさらなるステップへ。

5年ほどひかみやで働くと、消費者の気持ちがよくわかるようにはなると思います。そうなるとさらに踏み込んで、次は製造現場に行き、どんなふうにお酒がつくられているかや作り手の想いを知ってもらいます。

 

作り手の想いと消費者の気持ちをつなげてほしい。どういう想いでこのお酒はつくられているか、こういう作り方をされているからこのお酒は美味しいということをお客様に伝えていきたいんです。

 

価格や味わい以外にも、作り手の想いに惹かれてお酒を買うお客様はいます。そんな方に、目の前のお酒がどんな想いでどんな旅をしてきたかを伝えたいとお話されます。

 

 

満月の日に開かれるバーから考える、ひかみやの今後

 

ひかみやが今後目指していきたい姿について聞いてみました。

 

お客様の声は、最短で翌日なんですよ。お客様がひかみやで買ったお酒がどうだったか知れるのは、早くても次の日になります。後日に美味しいと言っていただいても、飲んだ瞬間にどんな反応するかを私たちが見ることはできません。そこが課題だと感じます。

 

なので、私たちは満月の日にバーを開き、自慢のお酒を提供しています。飲んだ瞬間どんな表情をされるのか、どんな感想を言われるかリアルタイムでわかります。そこでお客様のニーズを知りますね。そして、そのお客様の反応を仕入れや商品企画に活かしていくんです。商品開発・小売り・飲食あらゆる領域に事業を展開していきたいです。

 

お客様の声を聞き、自分たちでお酒を開発する。

そして、お店で販売し届ける。

さらに、飲食店で直接にお客様に提供する。

その一気通貫した事業を展開していきたいと、谷垣社長は考えられています。

 

※事業への熱い想いを話される

 

従業員から見た、ひかみや。私は、実はお酒が好きではなかった…

 

実は入社当時ワインがすごく苦手でした。今ではワインを中心に扱う店舗の店長をやっていますが、当時は本当にワインがダメだったんですよ。

 

そのようにお話されるのは、店長の矢持さん。もともと料亭で料理をつくる仕事をされていましたが、17年前にひかみやに転職されました。お酒を美味しく味わうにはどうすればいいか、日々模索されている研究熱心な方です。しかし、入社当初はお酒があまり好きではなかったそうです。

 

※矢持さん。落ち着きがあり、質問にもきさくに答えてくださいます

 

お酒は本当に奥深いです。しかし、そのことに気づいたのは入社3年目のアメリカでのワイナリー巡りでした。約1週間ひたすらアメリカ中のワイナリーを巡りワインを飲むという、ワインが苦手な私にとって苦痛な研修でした(笑)。

 

なるほど。それは苦痛ですね(笑)。

本当にね…。ただ、最終日にあるワイナリーの方から聞いた一言で変わりました。

 

どんな一言ですか?!

「ワインだけを飲もうとするから美味しくないんだよ。相性の合う食べ物と一緒にワインを楽しむことで美味しくなるんだ。」と。

それでその日の夕食で意識してみたんです。メニューがお肉三昧だったんですが、お肉とワインを組み合わせて楽しむと本当にワインが美味しかったんです!

そのときからワインが好きになりましたね。

 

※お店内のワインセラー

 

お酒を好きになり、研究する。好きなものをお客様に提供する働き方へ

 

自分がワインを美味しく味わえるようになると、働き方も変わったそうです。好きなもの、興味のあるものをもっと知り、そしてお客様に届けたい。そんな働き方に自然と変化したようです。

 

美味しいワインと食べ物の組み合わせをひたすらに探すようになりましたね。さらに、お客様にもワインを自信を持って薦められるようになりました。「このワインはこういう飲み方をすると美味しいですよ。」と。

 

好奇心が旺盛な矢持さん。それ以来、ワインの奥深さがわかったそうです。

研究すればするほど自分もワインを楽しめますし、お客様にも合うワインを薦められるようになります。ひかみやのお仕事はお酒に対する理解が大切です。どんなお酒なのか、どんなふうに製造されたか、そしてどんな味わいなのか。

 

お酒の味わいですか?

そうです。例えば、仕入れの時に自分で試飲してこのお酒は売れそうだな、これは厳しいなと判断していきます。自分の舌でお店に並ぶお酒が決まります。

 

テイスティングと呼ばれるスキル。自分の舌で美味しいお酒を探し出す。そのスキルも大切なようです。

 

特殊能力のようですが、普通の人でも身につけられますか?

大丈夫ですよ。お酒の知識を身につけながら、実際に飲んで味も覚えていく。経験を積むことで舌も鍛えられます。

 

お酒が強くないとやっていけなさそうです。

そんなことはないです。さすがにお酒が体質的に合わない方は難しいですが、試飲するときも基本的には飲み込まずに吐き出すので。

いろんな種類のお酒を飲むことにはなるので、お酒好きの人のほうが合っているとは思います。海外のお酒も取り扱っており、本当に幅広いです。

 

※国内外問わず、ビール、日本酒、ワイン、焼酎…こだわりのお酒を取り扱われています

 

海外にお酒の仕入れに行くことがあるんですか?

ありますよ。海外の製造現場を見に行ったりできます。最初にお話したアメリカのワイナリー巡りのようにその国のお酒を横断的に飲むようなものもあります。

私自身、純粋に海外を訪れたいと思っていたので良かったですね。フランスにも行ったことがあります。

 

好奇心が強い人にはおすすめのお仕事かもしれないですね。お酒は知識が増えれば増えるほど美味しくなるんです。そして、上手くおすすめできるようになります。そのためには自分で調べて、研究する姿勢が必要だと思います。

 

実際に飲む。話を聞く。調べる。試してみる。

そうすることで知識が増え、自分の舌も鍛えられる。

お酒の奥深さを知り、お客様に合うお酒を提供できるようになる。

ひかみやでの仕事は、そういう感じのようです。

 

自分の舌で美味しいものを探し、仕入れる。または、自分で商品企画し作る。そして、丹波市のお客様に届ける。

ぜひ興味を持った方、問い合わせみてください。

 

 

ひかみやさんはハローワークにも求人を出されていますので、

ご興味をお持ちの方はこちらのハローワーク求人からもお問い合わせ頂けます。

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