創業した理由は、地元への恩返しの形。任せて一緒に運営する。自己肯定感を育む養護施設の考え方〜一般社団法人One Three〜

一般社団法人OneThreeが運営する「障がい者地域生活協力所」ワンスリーは、丹波市市島町にある、障がい者の利用者向けの様々なサービスを提供している施設です。「地域生活協力所」という名前に、高見代表の想いが感じ取れるのではないかと思います。地元への恩返しとしての創業。利用する方、働く方が一緒に地域の生活を楽しむ新しい施設の形がそこにはありました。


  • 地域へ恩返しがしたかった。30代で地域の施設を創業した高見代表の想い。

  • 任せて出来ることを増やしていく。来てくれる人自身が「変わった」と感じる時が自分たちの喜ぶ時。

  • 安心して働ける場所。一緒に楽しんで仕事が出来る環境が自然とかたちづくられる職場に。

創業者の高見さんにお話を伺いました。高見さんは施設がある市島町の出身で、神戸市で働き、地元に戻ってきたUターン者です。事業は「障がい者の就労支援(継続支援のB型)」「障害者の居宅介護サービス(高齢者ではなく障がい者専門)」「社員や利用者が住めるシェアハウス」の3つです。 元気に笑いながら楽そうにお話される姿がとても印象的な方です。

地域へ恩返しがしたかった。30代で地域の施設を創業した高見代表の想い。

高見さんは創業者と伺いました、なぜ障がい者の方向けの事業をしようと思ったんですか?

こういうことをしたいなって思ったのは20歳くらい。

うち、父親が中学校2年の時に急に他界したんです。その時に村の人とか、ツレにすごくお世話になって。周りの人の支えのおかげで、やってこれたんですよ。

何かお返しがしたいんやけど、一人一人になんてとてもじゃないけど返されへんと思ったから、何か少しでも地元に貢献できる仕事がしたいと思っていて。

高校卒業時にこの仕事に出会って、「あ、こういう仕事がしたいな」と思いました。

1件目に行ったのが小さなパン工場。障がい者の就労支援の場所でした。こういう感じで地元でやりたいなって。

その為には色々経験がいるなと思って10年ほど神戸で働いて、就労支援を5年ほど、ヘルパー派遣を5年ほどしたんかな。

就労支援とパン工場がメインでしたかったことなんですけど、就労支援は9時から16時までの支援。その人達は前後の生活があるから、この前後の生活もサポート出来るようにということでヘルパーの派遣業を始めて。

その両輪で回すことで、ここに来てくれる人達を基本永続的にしっかりサポート出来るんじゃないかなと思っているんです。

今の形は、地元への恩返しから来ているんですね。

そう。色んな事をさせてもらうんやけど、エネルギーは地元への恩返し。

恩着せがましい話、誰に言われたわけでもなく勝手に思ってることやし、全然大した事じゃないんやけど、圧倒的支持率で村長になりたいなっていう夢はある。(笑)

村長ですか(笑)今でいうと、市長ということですか?

あ、市長じゃないです。村長。村の自治会長ですね。

圧倒的支持率の。(笑)

目標は地域の村長。そこへのエネルギーがあるから、しんどいこともいっぱいあるけど、まぁええかって思える。

今では、丹波市全域に利用者が拡大しているワンスリー。利用者の送迎もされていて、高見代表自身も送迎に出かけることも多いそう。「まだプレイヤーしてますよ」と笑います。丹波市は広いので、片道2時間かかることもあるんですが、地域への想いが原動力になっているそうです。

任せてできることを増やしていく。来てくれる人自身が「変わった」と感じる時が自分たちの喜ぶ時。

仕事、お好きなんですね。

好き好き。本当にやりがいもある。

社員に言うてるのは「この仕事のやりがいは『ありがとう』とかそういうことじゃないよって。来てくれてる人が、自分が変わって嬉しいとか、今の自分好きやとか、すごい自信に満ちた行動とかしている時が、僕らにとって喜ぶ時やで。」って。

自己肯定感を持てていない子が本当に多いんです。

今は多様化されている世の中で、健常者の人も 自己肯定感 が低いって言われてて、自己肯定感を育みにくくはなっているんですけど、障がい持っとる子はそもそも何もさせてもらえない、失敗すらさせてもらえない状況だから。

なるほど、本当にそうですよね。 子どもにやらせてすごい!ていう話じゃないなって思います。お願い、任せるね、出来た、ありがとうっていうのが嬉しいですよね。

ダウン症の人で、前の所で嫌な思いをして家にずっと引きこもりやった人がうちに、来ることになったことがあって。

最初は一日でも来れたらいいなと思ってたんですが。初日帰るときに「明日も来るわ」って言うてるんですけどいいですか?ってご両親から言われて。

もちろん、「いいよー!」って。
結局そのまま一週間来て、今6年目になるけど毎日来てて。

最初は、洗濯干しをやってもらって。少し目が悪くてうまく干せなくてクチャクチャってなってる所もあるけど、全部一通り干して置いてあるのを綺麗に直したりして。

仕事としてすると、最初のうちは言って何とかやってもらうという感じが「まだか」って自分から言ってくるようになって。

洗濯物は、自分で干して、自分で取り入れて、たたんでくれるようになって。家に帰って雨が降ってきたら取り入れてくれとったってご両親が連絡してくれたこともありました。

そういう風にどんどん積極的に考えて動くことが出来るようになるんですよね。以前は言われて動く指示待ちだったんですけど、彼はそこから自分で組み立てて考えて動くようになってきて。

知的障がいで虐待受けて、支援学校卒業して一般就職したんですが、そこで「あいつに触ると障がいうつる」って差別を受けた人もいてました。

辞めて、次は就業支援で就職したんやけど、暴行を受けてグループホームに入っていたけど夜逃げしたり。

そんな人もここに来て。その人は軽い知的障害なんやけど、よく頑張る子でね。

「夢はここの職員になることや」って言いだして。

「分かった。そしたらヘルパーの資格取ってくれ。」って言って、資格をちゃんと取得してからアルバイトで雇って。頑張ってるから、次の年の2月に正社員で雇って。

本当に、利用者さんも戦力として任せていってるんですね。

ここに関しては他の職員と比べても長けてるなと思ったりする面がでてきますよ。

ここの仕事のここをしっかりやってくれたら良いさかいって。そう言うときっちり仕事をしてくれるんですよね。

なるほど。高見さんは10年間神戸市で働かれていたと伺ったのですが、都市部とは違う、神戸市では出来なかったけど、丹波市では出来ることって何かありますか?

そうやね、ここの土地を自由に使ってる事くらい?(笑)広々と。

あと、食材は、卵は(丹波市)春日町の、小豆はここのうしろの土地で採れたもの、野菜も使ったりしますね。

特にヘルパーがね、すごい不足しとって。シェアハウスで農業と連携してもらってもいいし、シェアハウスに住んでもらいながらでもいいので、そんな働き方もあるかもしれないですね。

安心して働ける場所。一緒に楽しんで仕事ができる環境が自然と形作られる職場に。

ワンスリーさんで働いておられる、西山さんにもお話を伺いました。西山さんは、韓国出身で神戸市で働かれてから、現在ヘルパーさんの部門を取りまとめる役割をしています。

西山さんから見て、高見さんはどんな感じの方ですか?

若い職員達には親子みたいな(笑)むっちゃ面白い人です。

私は神戸市にいた時から知っていて、 その影響でずっと「高見くん」と言っていたので、もう慣れてしまって。ここに来てからも「高見くん」っていってる。それを今変えようとはしていますが(笑)

私以外の職員でも、距離が近いと思っている人は多いと思いますよ。元々この施設は働いている人同士の距離が近いなって思います。近すぎてちょっと問題があるかもしれないけど(笑)

割と結構情熱があって、色んな事をこういう風にしていこうというのが高見くん。私は現実的に抑えて「ちょっと難しいんじゃないですか」みたいな(笑)そこのバランスは合っているかな。

もし、西山さんと同じように都市部から引っ越してきて働く人に向けて、「うちの会社こうだよ」っていうのがあれば聞かせてもらえると嬉しいです。

うちの職場は多分安心して働けると思う。話を聞いて下さる人が多いですよ。

最初のうちは働くとしんどいこともいっぱいあるかもしれないじゃないですか。その中であまり聞いてもらえる人がいなくって・・・っていう難しい所があるでしょ?だけどうちはそういうのがないと思う。

職員さんは結構聞き上手な人が多くて。で、ちょっと厳しい人。背中押してくれる人。役割が分かれてる所があって、その中で話ができたりするんじゃないかな。

それは良いですね、他の職員さんも見ましたが、明るい方が多い印象ですよね。

高見もそうだと思うけど、私は自分が楽しくしないと、支援で入ってる人も楽しい生活が送れないと思うんですよ。

だから色んな人が仕事で入るけど、一緒に楽しむっていうのがベストやなと思っています。

私は本当に仕事に恵まれて、元々ホテル関係の勉強をしてホテル関係の仕事をしていたんです。

ここも、お金もらいながら楽しめる、仕事して楽しんでお金がもらえるっていうのがすっごくあったんですね。ホテルで働いた時もそうですけど福祉の仕事になった時もそれがすごくあって。本当に毎日楽しくやってますね。

この筆文字は、 介護の仕事をしていた経歴がある世界的アーティストが書いてくれたんです。 福祉の所には交通費だけで無料で描きに来てくれるんです。

ここは、笑顔の。ということで、このような事で描いて下さいって。イメージだけ伝えて文章もお任せ。自己肯定感の話をしたら「自己肯定感を育てて自分を信じよう」というような内容で書いてくれましたね。

利用者への想い、自己肯定感については本当に高見さんが大切にされていることなんですね。

僕はゴールじゃなくて始まりやと思ってる。

そこを踏まえてやっと自分のやりたいことが出来たりとか、人に言いたかったことを言えるようになったとか。

そこが新たなスタートラインやから絶対獲得してほしい。

大げさに自己愛にまみれることはないけど、まずはそんなに自分を否定せんと、転んでも伸びる最初の一歩を。

朗らかで優しい笑顔でお話してくれる高見さん。その内側にはしっかりとした信念と、利用者に得て欲しい具体性のある考えを感じることができました。職場の環境が明るいのも、人を活かす道を探して形作っているのも、地域に対する恩返しなのだという答えも本当に魅力的だと感じました。今は本当に人手が足りていなく、ゆくゆくは幹部のようになっていってもらう人を探しているそうですので、少しでもご興味を持った方は一度ワンスリーさんに連絡してみてください。きっとここに来ると、ファンになって働きたくなる。そんな気がします。

《パートタイム職員募集詳細》

求人番号 28130-766711
求人情報の種類 パートタイム
事業所名 障がい者地域生活協力所ワンスリー
代表者名 代表理事 高見忠寿
所在地 〒669-4317 丹波市市島町上牧708
職種 訪問介護支援員
雇用形態 パート労働者
年齢 64歳以下
就業時間 交替制(シフト制)
07:00~21:00の間の1時間程度
時間外動労なし
週1日程度(労働日数について相談可)
休憩時間60分
賃金 時間給 950円~1200円
就業場所 〒669-4317 丹波市市島町上牧708
福利厚生 通勤手当:実費支給 上限なし
加入保険:雇用 労災  健康  厚生
退職金制度なし

※この求人情報は、ハローワークが受理した求人票から、その一部を抜粋して掲載しています。さらに詳しい情報はハローワーク求人情報をご覧ください。

※内容は、掲載時から変更になっている場合がございます、詳しくはお問い合わせください。

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