これまでもこれからも、山を守り続ける製材所~株式会社木栄~

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丹波市内は約75%が森林に覆われています。丹波市の北東部にある青垣地域に、およそ50年程前から山を守り続けてきた会社があります。今まさに千載一遇の波が押し寄せる中、駆け抜けていこうと挑戦している株式会社木栄を取材してきました。
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◆「山を守る」という信念を核に。

◆一連の流れを掴んでこそわかる、製材のおもしろさ。

◆今こそウッドショックを“ウッドチャンス”に変えていく時。

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今回は、芦田猛専務取締役にお話を伺ってきました。


「山を守る」という信念を核に。


まず、株式会社木栄の設立経緯を教えてください。

木栄は会長、足立栄逸が昭和48年12月に創業しました。当時からスギやヒノキなど国産品専門の製材工場として起ち上げられました。

当初から、丹波市内の木を製材していたのでしょうか?

そうです。当時、世間では輸入材ばかりが主流として出回っていました。なのでよく『何で今、国産材でやってんねや?』と周りから言われてたんです。でも、自分たちが生活させてもらってるのは地元の木であったり、国産材。創業者の「山を守りたい」という信念を、今日まで全くブレずにやってきています。

なるほど。では木栄の事業内容を教えてください。

主な事業は製材業、製造メーカーですね。製材した木を販売する先としては大きく三つあります。工務店への小売り、同業の製材所や木材市場等への卸売り、最後に設計事務所やゼネコンですね。

木栄はグループ会社で経営されてますよね。木材の仕入れはグループ内の“森のわ”からですか?

そうですね。でも実際は森のわだけじゃ足りませんので、その場合は兵庫県や京都の原木市場や森林組合からと、あとは山主から直接仕入れる場合ですね。色んなルートがあります。

仕入れといえば昔は市場だけやったんで、現場で初めて物を見て競りで仕入れるというのはどうしても後手に回るんですよね。本当に必要なものが行ってあったらいいですけど、競りなんで思ってた以上に金額が高くなったり。もちろん意外と安かったと逆の場合もありますけどね。

それは競りのあり方なのでそれはそれでいいんですが、先ほども言いましたように弊社は製造メーカーなので生産計画を立てて、それに基づいて仕入れを行います。「原木がなかったからちょっと納期伸びます」では仕事にならないんです。物量が多い場合や特殊材なんかは早めに森のわや他の所にオーダーしておいたりします。

なるほど。グループ全体の話と、その中での木栄の役割を教えてください。

山は“森のわ”、建築は“栄建”、製材は“木栄”が行っています。森のわも栄建も、元々は木栄の一部署でした。三社とも「山を守る」という信念を核に、それぞれの事業領域で経営しています。

うちは製材所なので、実際に山で木を切っている訳ではないですよね?でも、ここの製材所に木がないと絶対、この事業は進められない訳じゃないですか。だから、手元に木が来るためにはどうしたらいいのか?と考えると当然、山から木が、ある一定コンスタントに出てこないとできない。

ただ山も、どんな木材でも勝手に出てくる訳ではないんですよね。ただ植えただけではいい木材にもならないから、ちゃんと管理しないといけない。でも、管理するには費用もかかる。そうなると、山主にもちゃんと適正なお金が渡らないといけない。

結局、我々はエンドユーザーである施主に木を使ってもらわないといけない。使ってもらう為には値段が高すぎると使ってもらえない。だから、川上から川下まで、適正に潤う金額があって。今まさにウッドショックで値段が高騰してますが、あまりに高すぎると家が建たないしリフォームが減っていくんです。こうした両者のバランスをとるのが重要な役割だと思っています。


一連の流れを掴んでこそわかる、製材のおもしろさ。


話を芦田専務に変えまして。20歳で入社されたんですよね?どういった経緯だったんでしょう?

そうです、20歳で入社したので、来年でもう30年になります。会長が義理の父親なんです。当時、会長の長女とお付き合いさせてもらってまして。それで、最初は高卒で丹波市内の別の企業に入ってたんですね。製造業の中では大きい会社やったんですが、彼女の実家は製材所をしているとは聞いてたんですよ。私は氷上町出身で、親戚が青垣町にいるんで。

僕らの時代は携帯もなかったですし、遊ぶこというたら車に金かけるかぐらいで、当時は車にお金突っ込みましてね。ちょっと借金して、働いて返済しようと考えて。家に遊びに行った時に会長と話すことが増えて、その時冗談っぽく『借金払っても払いきれへんわ』とか話してたら、『その分出したろか?』って言われまして。

え?!めちゃくちゃかっこいいじゃないですか(笑)

そんなごっつい金額じゃないですよ?10~20万ぐらいやったと思います。『ほな、うちこいや』って。ただ、『こーへんねやったら出さへんけどな』って(笑)
それで前の会社も急には辞められなかったので、結局一年半ほどは勤めたんですかね。それでこの業界に入って。30年経ちますね。

会長の懐の深さが違いますね。まだ自分の娘と結婚しているわけでもなかったのに(笑)

まあ、僕らの時代は小学校の裏山に行って、山の中に入って遊び倒してましたけど、実際製材所なんか見たことなかったですし。うちの実家も木造で古いですけど、今思えばそういった環境が“木のある暮らし”みたいなものを近くに考えられる部分だったのかなと思いますね。学校に冷房なんかなかったから、板間に寝っ転がったりしてましたね。木やから冷たいんですよ。そういう思い出が、今になって『木ってよかったな』と思えますし、結果的に入社しようと思える素地になっていた気がします。

なるほど。芦田専務としては製材所で働いていて、どういったところにやり甲斐があると感じられてますか?

製材所で働いてるとわかりますが、本当に木は同じスギ、同じヒノキでも、同じ径級、同じ長さでも一つ一つ違うんですよ。次のやつが良い時もあれば、悪い時もある。

僕は仕入れに最初から行かせてもらってそこで目利きを覚えて。目利きして仕入れて、実際に木材をひいてみて、最終どのようなものになっていくのかその一連の流れを見ていくと、物づくりの楽しさがわかってきます。

昔は「見て感じて覚えろ」という時代で、今思うと目利きはそれで良かったと思いますね。競りでは「若造には買わさんぞ」という空気の中、プロ中のプロと対等に勝負して。洗礼というかハズレを掴まされたこともありました。でも、会長の背中を見て『ああ、こういう買い方をしているな』とか、『あの製材所の人はああいう買い方するのか』と、とにかく見て、盗んで覚えましたね。

工業製品であって工業製品ではないと。作る側の人間からすると、製材によってどんな仕上がりになるかで、その先の商品が変わります。狙った通りにならない時もある。難しいんですけど、そういうところが製材のおもしろさですね。


今こそウッドショックを“ウッドチャンス”に変えていく時。


木栄は今、従業員は何人いらっしゃいますか?

役員入れて37人ですね。除くと33人です。シルバーさんとかもいますので実際はもう少し中で働いてもらっています。

ほとんどの方が製材に携わる業務に就かれているんですか?

大体はそうですが、特殊な例とすれば設計関係の工事を請け負った人員が数名いたりしますね。

従業員の方々は丹波市内の方が大半ですか?平均年齢はどのくらいでしょう?

ほとんどそうですね。それでも青垣地域から近いこともあるのか、隣の朝来市とか福知山市からも割と来てもらってます。年齢は全体でいうと40代後半くらいですかね。まだ若い方な気がします。

木栄で働かれている皆さんは経験者の方が多いですか?

製材工場に限ると経験者は本当少ないですね、私が知ってる範囲では。元々製材してました、それで入りましたという方は1~2人くらいです。中途採用が多いですが大半が未経験者です。

製材の現場はどういう作業になるんでしょう?

一つの場所で機械を使って作業します。木材は自然の物で形も違いますので、一つ一つを見ながら製材していくのが主流です。軽作業になればなるほどペアでの仕事が多いですね。機械オペレーターは単独で行いますが、基本的にはペア仕事です。

右も左も分からない素人の状態から工場の仕事に就かれて、もう任しても大丈夫だなと思える、一人前になるまでどれくらいかかるものなんでしょう?

機械によって変わってきますね。職人のようなレベルが必要な部署もあります。それだと大工と同じレベルがいるので10年とか。ただ、そういう機械ばっかりですと生産能力が上がらないので、ある程度数を作るという機械があります。そこの機械であれば、ある程度自動でやってくれるので勘のいい人なら半年もかからないうちに慣れます。現場には会長もいてくれているので、大体みんな最初から教えてもらってますけどね。

会長自ら作業現場にいるんですね!

好きなんですよ現場が。何より木が好きなんですよ。会長なら隠居して、たまに工場見てどうやこうや言うのが会長やと思うんですけど、第一線で工場にいますから(笑)
経営の第一線から退いてはいますが、会長や社長から仕事を計画的に引き継いだりさせてもらっている最中です。

素晴らしい会長ですね!これから入ってくる人材にどんなことを求めているのか、期待することがあれば教えてください。

一回入れば家族やと思っているので、何歳からでも定年まで働いて欲しいですね。うちのいいところかどうかわかりませんが、仕事も自由にできます。製材の部署に入って合わないということになれば、例えば営業に移るというのもできます。業務は管理とか配送とか色々ありますしね。入ってみて、自分のいいところを見つけてほしいと思っています。

最初から1つの仕事を極めてもらうのも結構ですが、こちらとしては全部署渡ってもらって、最後は製材につくという感じで木栄全体のことをまず把握してもらいたいですね。そしてペア仕事の主となる方、現場で働く方から管理する方となっていってもらえたら嬉しいです。

あとちなみに福利厚生としては、休みを取りやすい会社です。もっている有給をきちっと消化してくださいよとよく言います。昔とは違って今は、最初にちゃんと言うといてもらってたら『楽しんで遊んできてね』という感じです。

今はもう休むのは権利ですから。その上でうまく仕事を回すのが責任者の仕事やろと。自分が上に立つ時は絶対そうしようと思ってましたね。働きやすい環境はこれからも随時整えたいです。

ありがとうございました。では最後に一言お願いします。

ちょうど10年程前から国の施策もあって国産材への関心が高まっていて、そこにウッドショックがきて。私も会長もこの業界は長いですがこれまで経験したことがない事態です。年内は続くと思われるので、ウッドショックを“ウッドチャンス”と捉えられるかが試されている時期かなと思っています。

木栄グループとしての連携を今以上に強くしていって、「山を守る」という信念をより一層形にしていきたいですね。新しく入ってこられる人たちも是非一緒に、山を守っていきましょう!

一次産業に興味がある方、山や林業に興味がある方、何より「山を守る」ということにピンときた方には、本当にいい環境がそろっているのではないかと感じました。そういった方は是非問い合わせてみてください。


《フルタイム職員募集詳細》

求人番号 ①28130-1955411
②28130-1376511
③28130-1499511
④28130-1954511
求人情報の種類 フルタイム
事業所名 株式会社木栄
代表者名 代表取締役社長 森下清光
所在地 〒669-3821 兵庫県丹波市青垣町桧倉323-3
職種 ①(ト)営業(建築資材)
②建築現場施工管理、設計、積算
③製材工場作業・製材機械オペレーター
④倉庫管理・配送補助(ト)

※上記全ての職種において普通自動車運転免許必須
①と④の職種はAT限定不可
雇用形態 正社員
年齢 ①45歳以下
②~④64歳以下
就業時間 ①、②08:20~17:10 時間外労働なし
③08:20~17:10 時間外労働あり(月平均3時間)
④08:20~17:10 時間外労働あり(月平均5時間)

※上記全て、休憩時間70分 (年間休日数 94日)
賃金 ①月額 183,000円~340,000円
②月額 200,000円~250,000円
③月額 180,000円~230,000円
④月額 160,000円~230,000円

※上記全て、3か月間の試用期間あり(試用期間中の労働条件は同条件)
就業場所 〒669-3821 兵庫県丹波市青垣町桧倉323-3
福利厚生 通勤手当:実費支給(上限あり) 月額20,000円
加入保険:雇用 労災 健康 厚生
退職金共済未加入、退職金制度あり(勤続3年以上)

※この求人情報は、ハローワークが受理した求人票から、その一部を抜粋して掲載しています。さらに詳しい情報はハローワーク求人情報をご覧ください。

※内容は、掲載時から変更になっている場合がございます、詳しくはお問い合わせください。

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