【社長対談Movie #20】発達障害の子どもを支援するスポーツ療育施設・ドイツ留学で学んだ待つ教育~一般社団法人SSKT~<医療・福祉>
- 2022/2/10
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安)こんにちは。たんばの仕事ローカルキャリアオンライン。本日は、スポーツ療育を基本とした発達障害の子たちの支援施設を経営されておられる、桐村代表にお話を伺いに来ました。どうぞよろしくお願い致します。
桐)よろしくお願い致します。
安)2度目になるんですけれども、実際今一般社団法人SSKTさんの方でされている今回の求人に関することで、施設のご紹介をいただけたらと思います。
【施設について】
桐)芦田小学校を使ってやっているんですけれども、基本的には運動をしてもらったり遊んだりしてもらうことによって、色んな発達の支援をしていく施設なので。場所が大きい方がいいですね。普通の民家だったりとかそういう場所だったりするとなかなか狭いので。そういった意味では芦田小学校というのはすごく大きいので、小学校を使っていろんな運動の支援をしている形です。
安)発達障害の子っていうと、一般的に言うと障害者施設に入るわけではないけれども、ADHDとかアスペルガーという様なちょっと特異性のある性格の子たちとかっていう位置付けだと思うんですけれども。そういった子たちを親御さんからお預かりする時に、何か拘っていることとか、気をつけていることってあったりされますか。
【施設で気をつけていること】
桐)発達障害の支援というのが、私が最初に初めてやったのが、昔は就労施設でやっていたんですけれども、きっちりと枠にはめておかしいところがあったらそれを改善するであったりとか、枠にはめていくっていう人が一番多かったんですけれども、それがなかなか納得できなくて。若い時にドイツに留学させてもらって。留学した中で普通の小学校とか中学校を見てきたんですね。日本とは違って下に合わせるということを大事にしていて。中間ではなく下に合わせるのでみんながどちらかと言うと、何かしんどいことがあった時に待ってあげる施設だったんですね。その時に何を一番されているのかなって思った時に、自分の思いをしっかり伝えていく。どんな子供たちもですね。伝えていくのが大事なので、うちの中では子供たちが、これを言い出したら弊害があるんですけれども、学校なんかやとどうしてもきっちり決まりを守ってけじめをつけていくというのがあるんですけれども、そういうのがやっぱり大人側の感覚なので。子どもはそれをしたいわけじゃないんです。ADHDの子たちに関してもやりたいことを基本的にやらせてあげたら、ちゃんと勉強もせなあかんことも分かっているのでするんですけれども。やっぱり1時間目は算数って言われると算数をするので。ちょっと順番をずらすだけでも変わったりすることもあったり。うちの施設では子どもたちに何をしたいかまず聞く。そしたら遊びたいと。帰ったら勉強しますと言うんだったらそれ。お母さん方が勉強させてくださいと言われるんですけれども、勉強はお母さんが後にこちらから謝るような。でも帰ったら必ずするんですよ。
安)実は、私もサドベリースクールとかデモクラティックスクールのことをちょっと興味を持って色々調べていた時期があって。子どもっていうのは興味を持ったタイミングが最速で一番ものを学ぶという話があって。すごいそれを自分のことにも置き換えて共感があって。今お話を聞いていたら本当にそういう感じなのかなと。
桐)一番はですね、大人も子どももですけれども、ワクワクしていたらやるんですよね!だから、正直に言うと学校の勉強なんかももっと面白かったら、その子にとって面白いものであったら絶対勉強するんです。学ぶことが好きなんですね。学ぶことが好きなんですけれども、学ばされることが嫌いなんですよね。それが、こういう同じような発達支援の施設でも、やっぱり世間的に言うと多動とか自閉症でも、こちらの言い分を聞いてくれないんですよね。簡単に言うと。それがダメなものやっていう風に支援していくので。逆に子どもらも離れていくんですよね。やっぱりこことかに来ている子やったら、なかなかストレスを発散する場がないので、まずはストレス発散から入って自分の必要なものを見つけていったら、いくらでも本当に前向きに進んでいきますね。
安)なるほど。SSKTさんみたいにな考え方の学校こそ、本来教育現場にあるべきなんじゃないかなぁというのが思うところがありまして。
桐)そうですね。フリースクールっていうのが出てきて、こういう考え方を持っているところが少しずつできてきてはいるんですけれども、自分が今度問題なんですね。うちがやっている発達支援コーチって言う資格があるんですけれども、今度自分自身が整っていない状態で相手に接していてもなかなか上手くいかないんですよ。だから自分が人生悩んでいたりしたら、子どもと接した時にその悩んだ気持ちが伝わっていく。だから、うちの職員ってものすごく仲が良いんですよ。何が仲が良いかというと、やっぱり自分自身を普段から見つめる癖をつけることと、あとは一番大事にしているのは人の嫌なところはちゃんと言ってあげてって。なかなか言わないでしょ。みんな笑っていたら仲良くなっていると勘違いされるから。それは仲間じゃないねんって言うのを職員にずっと言い続けています。最初腹が立つんですよ。腹が立つと言う事は、自分ができていると思っているということなので。言ってくれるチャンスを逃しているだけなので。そういう気持ちをちょっとずつ作っていって、職員自身も子どもにめちゃくちゃ言われるんですね。それも含めてね、職員間がしっかり言えないと。どこに主体を置くかなんですけれども、子どものために、間違ったことをしている大人に対して言えるかどうかってところも必要なので。人間教育をとても大事にしているんですよ。人がなかなかやめないのはやめない。しっかりと定着はしているんですけれども、今度は新しい人が必要なのでこういった募集はしてますけれど。給料は高くないんです。けれども、人間教育を大事にしているところなので、自分自身がやはり変わっていく。自分ができる能力の可能性っていうのはたくさんあるんですけども、それをどうしても潰してしまうのが今の大人やと思うので、そこをなんとか伸ばしてあげたいと思うのが一番の想いで。そしたら、子供らはもっと伸びていけると思うので。
安)勤務体系というか、お仕事をされている時に多分たくさんを見れないですよね。
【現在の勤務体系について】
桐)そうですね。朝の10時から13時までが2歳から6歳までの子ども。幼稚園とかに行っていたら、幼稚園に迎えに行って途中抜けてきてうちに通うっていうスタンスですね。次は14時から17時までが小学生以上ですね。中学生高校生も通えるんですけれども、年齢的には18歳まで通えるんですけれども、中学生高校生になってくると部活をしたかったりする子が多いので。そういった意味では小学生の方が多いですね。
安)スタッフさん1人に対してあまりたくさんの人数。
桐)定員が1日10人なので、朝2人きたら午後8人。スタッフは常時最低4人ですね。
安)子供2人につき1人ぐらいは大体。
桐)そうですね。その中でも正規職員にはマンツーマンで子どもを見てもらうので。
安)そうですか。
桐)普段2時間半来たとしたらその中で5人来たら、メインで見る子が2人いるんですね。その子たちが6人きたら40分ずつで3人見れるっていう。残り2人が全体を見てくれてるという。一対一でするので、誰かと比べられるということが全くないんですよね。集団の中に入っていくと、やはり比べられるんですよね。もう一つ考え方で大事にしているのが、成長度合いに合わせた支援をしたいんですよ。1年生になったらこれをしないといけないというのが日本の学校にはどうしてもあってしまうんですけれども、でも海外には飛び級というのが実はあるんです。小学校3年生でも6年生と一緒にサッカーをしたりだとか。大きい子はね。大きい子は絶対勝つんですよ。勉強も早くできる子がいれば、小学生でも大学を卒業する子たちって海外にいるんですよ。
安)いや、本当になんか熱いですね。思いがすごく伝わってくるので。本当に教育に関わる方とかって皆さんそうだと思うんですけれども、やっぱり純粋に子どもたちがどう未来に羽ばたいていってくれるかというのを真剣に考えられるからすごく楽しそうだし、熱い思いを持ち続けれるんですよね。スタッフさんにこういう事は大事にしてほしいとかうちではこういうことが叶えられるよって言うのがあったらお伝えしていただけたら嬉しいです。
【求める人材】
桐)うちの職員ですね、来てもらったら分かるんですけれども、みんな結構キラキラしているんですよ。キラキラしているんですけれども、実は来た時はみんなへこたれているんです。幼稚園でうまくいかなくて。やっぱりその枠にする教育がしんどくてクタクタになっている人がいるんです。クタクタになってうちに来て、やっぱりそのままでよかったんやと思える気持ちになったりするので。必ずしも最初に私みたいに思いを持っている人が来た場合は、多分私とは合わなくなってくるんですよね。今世の中に対して困っているけれども、その一歩が踏み出せない人が来てくれれば。本当に一緒に変わっていける。だから完成していなくていいので、今から自分でちょっと子育てについて悩んでいるなとか。あとは別に、運動するんですけれども運動するから運動ができる人はいらないんですよ。できてしまった人は子どものできるところが分からない。どっちかって言ったら運動音痴の人が好きなんです。一緒に運動をやっていったら、大人も整ったら今度は子どもも絶対整い方が分かるし。
安)今、桐村さんがやりたいと思っていることをこれから形にしていったりされると思うんですけれども、スタッフさんには同じ似た思いを持っている方が来て、この場所で一緒に表現をしていくみたいな感じの、スタッフさんの募集になるという事ですね。
桐)そうですね。今私が考えてやっていることぐらいを、何年かかけてやってもらえたら。私はまた次にしたいことが4つ5つあるので。今来てくれている人たちが将来的に私が今やっている施設を責任持ってみてくれるようになってほしいなと。
安)まぁ、幹部候補じゃないですけれども、そういった方が来てくだされば嬉しいという事ですね。
桐)そうですね。多分ね最初こういうことを聞くと自信ないなと思われるんですけれども、やってみたら面白いんですね。自分がメインになってやるというのは楽しいと思うので。今来ている職員たちは来年からはほぼ幹部になっていくので。その次のステップを私がどんどん用意していく。
安)なるほど、良いですね。楽しそうなお仕事になりそうな気がします。本日は一般社団法人SSKTさんの代表の桐村さんにお話をお伺いしました。ありがとうございました。
桐)ありがとうございました。