【社長対談Movie #22】自分を取り戻す仕事と暮らし キャンプ場という自然に近い場所で英知を養う〜丹波悠遊の森〜<宿泊業>

 

 

 

 

安)こんにちは。たんばの仕事ローカルキャリアオンライン。本日は丹波市のキャンプ場を管理運営する株式会社 丹波悠遊の森協会の取締役であります、橋本さんにお話を伺いに来ました。どうぞよろしくお願いいたします。

 

橋)よろしくお願いいたします。

 

安)橋本さんは丹波悠遊の森協会さんの取締役であられて、その会社として運営しているキャンプ場の施設長をされていらっしゃると言うことで。このキャンプ場自体のご紹介をいただきたいんですけれども。

 

 

【キャンプ場について】

 

橋)ここは丹波市に合併する前、平成6年柏原町の町営施設として設立されました。施設としては、以前に取材していただいたこともあるBBQ&Burger BP(ベル ピーマン)というレストランと、このバックにあるコテージ。それから、ちょっと山の方になりますけど、キャンプ場。それを運営させていただいております。

 

安)施設としてはどれぐらいの規模なんですか?

 

橋)コテージが5棟あります。そのうち2棟は車椅子でも利用していただけるようになってまして、あとキャンプ場の方は自分でテントを持ってきたり。それからキャビンと言ってバンガローみたいな分とか。それから、元々張ってある常設テント。そういったことで大体18~20程の区画で。意外とこじんまりですかね、キャンプ場としては。

 

安)大規模ではなく。

 

橋)そうですね。

 

安)コテージとかでもそうですけれども、インフラがキチッと整ったキャンプ場やなぁと思う時がよくあるんですけれども、その辺はやっぱり市がお金をかけて作った形ですか?

 

橋)そうですね。まずそもそも、最初に建てて頂いた特にコテージなんかは、建てて頂いた時に結構良い材料。本当に、ログハウス風で組み立てて、良い材料で作って頂いているので。基本がしっかりできているので、歪んだりとかそういったことが少なくて、がっちりしていますね。あとは、ある程度の年数が経てばちょっと色を塗り替えたり。そういった補修はしているんですけれども、意外とお客様にも喜んでいただいて。

 

安)本当に都市部から来た人にすると、この直にウグイスが鳴いてるって。

 

橋)あのね、鳥はたくさんいます!

 

安)それは丹波市の中でもそういうエリアなんですか?

 

橋)そうですね。ここは裏手に針葉樹があったり広葉樹の森があったり、比較的自然が豊かな地域ですのでね、丹波市の中でも。ましてや、都市部に近い。意外と便利なんですよ。街中から5分10分ぐらいで来れる場所ですので、良いところだなぁと。

 

安)そうですね。やっぱり、これからキャンプ場というのが伸びていったり見直されていったりするのかなあと僕は思っていて。

 

橋)それ以前に、僕自身も大阪で勤めていたんですよ。空港とかね、サービス業関係に従事していて。そのままいてたら都会にいたと思うんですけれども、やっぱり家族を持って子供を育てていくというかね。自分が田舎育ちなので、ちょっと都会ではなかなか。コンクリートジャングルじゃないんですけれども。これはやっぱり田舎暮らしというかね。自然の中で子育てとか、家族と楽しく生活するのが良いんじゃないかなという思いがあって帰ってきたんですけれども。そういう意味において都会が嫌いじゃないんですけれども、都会にいて感じるのはやっぱり緑が少ないのと、やはり人がたくさんいすぎて。自分を取り戻すというかね。今日でも意外と静かでしょ?よく羨ましいと言われるのが、こういう中でずっと仕事をさせて頂いているので。なかにはね、レストランでもBGMかけてたら「BGM止めてください!」とかって言われるんですね。やっぱりね、風で葉っぱがカサカサ言う音とか、鳥の声とか。そういうのをやっぱり聞きたいらしい。

 

安)今、やっぱりコロナで色んな産業の構造が変わっていたりとか、宿泊施設というところでも都市部の旅館やホテルも結構辛い事業の内容になっていっているところもあると思うんですけれども。その中で、キャンプ場っていう立ち位置は、ある意味密を避けられる中で今後こういう展開をちょっと考えているとか。コロナに対応する必要が正直ないぐらいの話かもしれないですけれども、そこに気を遣ってこんなサービスを考えているとか、そういうことがあれば少し教えていただけたらなと思います。

 

 

【今後の展開について】

 

橋)基本的に、コロナになっているからアウトドアがすごく注目されている面もあるかもしれないんですけれども、もうその2.3年前。言っても4.5年前位かな。それぐらいから予兆というか。どんどんアウトドアの業界とかキャンプ場とかそういったところは、じわじわとずっと伸びてきていて。だからブームと言われる域を超えて、もう既に僕は3年位前にはアウトドア業界というか、一過性じゃなくて確保した地位を持っているところだと思っていたので。

 

安)そしたら少し話が変わるんですけれども、悠遊の森教会さんは元々指定管理の施設ということで、新井自治会さんと結構密に連携を取ってやられているとお伺いしてるんですけれども、その辺の話とか起こりの話とかを少ししていただけたら嬉しいです。

 

 

【自治会との連携】

 

橋)元々、ここは町営で立ち上がって、もちろん地権者さんとかが居られて、地元のね。その人たちの協力を得ながら運営していて。それが市に合併した時に、指定管理施設になりますというところで、とりあえず会社を作ってくださいということで。その会社自身、今いる株式会社 悠遊の森協会も地元の人が集まって作った会社なので。元々会社自体が地元の会社で。そういった意味も含めて、地元の大新屋の自治会というのがあって。その小学校区で新井の自治協議会というのがあると。新井自治協議会の方も含めて、地元で色んなイベントも含めて協力をして頂かないと、地域を巻き込んだことにはなっていかない。僕自身がこの地域に住んでいるので、そういったこともあるんですけど。

 

安)何か、それこそ新しく都市部から引っ越してきてここで働くという方が来た時に、そのまま家族を持っていらっしゃったら自治会に入って家を借りてとかすると、すごく地元の理解も得られそうですね。

 

橋)施設のスタンスとしては、スタッフが少ないんですよ意外と。少ないけれども何とかやっていけてるというのは、何かをやりたいと言う人がここでやってくれることによって、人が寄ってくる。僕らが人を呼ぶっていうのは限られているので、ここの場所を使って何かをやりたいという子が意欲を持ってやってくれると、その人たちが人を呼んできてくれるわけなんですよ。だから、そういう場所だとスタンス的には思っているので。だから、どんどんこういうことをやりたいというのがあったらね。今まででも、音楽フェスしたりそれこそ蕎麦街道やったりとか。そういったこともありましたけれども。

 

安)そういう人が来てくれると良いですね。

 

橋)そうですね。

 

安)引っ越して来たいと言う人の中で、やっぱり若い人なんかは仕事をどうするかとか結構色々考えるところがあると思うんですけど、ワーケーションの話とかもね。

 

橋)そうですね。だからやっぱり今までは農業に興味がある人とかね。そういった子が中心にIターンとかそういったことで来てもらっているんですけれども、別にこちらに住所を移さなくても今言われたワーケーションっていうのはこれから全然ありだと思うんですよ。うちの施設なんかでもWi-Fiも整備されて、今どんどん丹波市内でもそういうインフラが整備されてきているので、ワーケーションというのを使ってこういう自然の中で英知を養えると思うんですよ。そういう選択もありですよね。

 

安)コロナ禍で生まれた新しい価値の1つみたいな感じですよね。

 

橋)だからね、ワーケーションで経験をして「やっぱりこっち住みたいな!」とかね。そういう気になった方とかね。こっちで子供とか自然の中で育てたいなという方は、どんどん来ていただけるだろうし。だから、入り口にはなりますよね、ワーケーションなんかはね。

 

安)最後に、どういう人に来て欲しいですかっていう話をしようと思ったんですけども。流れでいい感じになったので、もし補足でこういう方に来て欲しいとか、こういうスタンスだと悠遊の森とかには馴染むんじゃないかなぁとか言うのがあれば。

 

 

【求める人材】

 

橋)自分を取り戻したい人みたいな。

 

安)それキーワードですね。

 

橋)自分を取り戻したいっていうか、自分を見つめ直す時間は作れる。1年あっという間なんですよ最近ね。それでも、その中でも自分の時間を持ちながらやっていける環境というのが丹波市にはあると思うので。

 

安)そうやって、来た人が働きながら自分の時間を取り戻して。来てくれるお客さんにもそういう体験というか経験をまたご提供するという事ですね。

 

橋)最近やっぱり、焚き火とかバーベキューとかする時に、炭を使って火をつけるのがなかなか都会の若い子が来た時には難しいみたいで。これは防災にもつながってくる問題で。そういった時に、やっぱりアウトドアを経験して火を使ったり飯盒でご飯を炊いたり、そういったことを経験してると、いざと言う時にこんなことをしたな!とかね。防災にも繋がるアウトドア業界ということもあるので、そういうのを親は子供に経験をさせるとか。そういったことも含めて、色んな面で利用できると思う。

 

安)何か、自分を取り戻すっていう言葉って自分でコントロールできるものをちゃんと増やしていくという事でもあると思うんですね。それって都市部だと、全部システマティックになって全部与えられるから得づらい感覚はあるかなと思うんです。

 

橋)昔エピソードがあって、テレビが(キャンプ場に)映らない時代があったんですよ。ここに来てある家族がね、「私たちは何をすればいいんですか?」ということがあって。その時にね、トランプカードとかダイヤモンドゲームとかを貸してあげたら、次の日ね「いやー、とっても楽しかったです!」って言って。今の人って若い人もそうですけれども、何か与えられてやっているでしょ。ゲームなんか特にそうでしょ。誰かが作ったソフトをやっていると面白いんですけれどもね。でも、こういう自然の中に入ると何しようかなみたいな。そっから自分で考えてやると。僕らの世代は何も物がない時代に生きていたので、今日は何をして遊ぼうかなぁとか、そこら辺にあるものを使ってね、遊んで。そういうのが今生きているんですよ、アウトドア関係のね。本当は、多分皆さんに備わっているDNAであると思うので、それを呼び起こしていただくという形ですね。

 

安)社会学みたいな方にいっている感じが。何か、そういうのを理解してここで働いてそれを伝えられる人がいれば最高ですね。

 

橋)本当、自然学校ですね。

 

安)いいですね。自然学校。

たんばの仕事ローカルキャリアオンライン。本日は株式会社 丹波悠遊の森教会の取締役でおられます橋本さんにお話を伺いました。ありがとうございました。

 

橋)ありがとうございました

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